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「屈辱的なカプトニク」 米専門家がロケット発射失敗を皮肉る

「屈辱的なカプトニク」 米専門家がロケット発射失敗を皮肉る

Posted April. 14, 2012 08:27,   

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米メディアは12日、北朝鮮の長距離ロケット発射が伝わると、レギュラー番組を中止し、特集体制へと切り替えた。しかし、発射が失敗したことが分かり、特集放送から1時間足らずで軒並み、レギュラー番組に戻った。

数日前から平壌(ピョンヤン)取材チームと連絡を取り合いながら、特集放送の準備をしてきたCNNは、発射30数分後から緊急ニュースを流し、平壌・ソウル・東京・北京をつなぐ特報体制を稼動したが、発射が失敗すると、直ちに一般ニュースに切換えた。フォックスニュースも状況は似ている。これは昨年12月、金正日(キム・ジョンイル)死亡直後、米メディア各社がほぼ一日中、特報を流したこととは対照的なことだ。

米紙ニューヨークタイムズやウォールストリートジャーナルなどは、「国際社会の警告にも関わらず、北朝鮮がロケットを発射した」とし、「このロケットは今後、核弾頭を搭載することもできるだけに、好戦的な行為だ」と評した。

朝日新聞などの日本メディアは、北朝鮮が権力継承を誇示するために発射したミサイルが失敗に終わり、金正恩(キム・ジョンウン)体制に打撃を与えるだろうと見込んだ。そのほか、ロシアやカナダ、ブラジルメディアなども、ロケット発射やその後の発射失敗記事を次々と流した。

米国の対北朝鮮専門家であるマーカス・ノーランド・ピーターソン国際経済研究所・先任研究員は、北朝鮮のロケット発射失敗を、「カプトニク(Kaputnik)」と規定し、「これより大きな屈辱は想像しがたい」と明らかにした。カプトニックとは、Kaput(失敗)」と「Sputnik(ソ連は初めて打ち上げた人類初の人工衛星)」の合成語であり、重大な出来事が失敗に終わったことを意味する。ノーランド研究員は、「衛星発射に参加した科学者らが、失敗のいけにえとして死刑にされたり、強制収容所に送られかねない」と付け加えた。

専門家らは、金正恩が、ミサイル発射の失敗で落ち込んだ国内外の信頼を再構築するため、核実験を繰り上げて実施する可能性が高いと見ている。

一方、北朝鮮のロケット発射に対し、各国の非難声明が次々と出されている。欧州連合(EU)のキャサリン・アシュトンEU外交・安全保障上級代表は13日、「北朝鮮のロケット発射は、国連安全保障理事会決議などに反する『危険かつ安定を害する』行動だ」と批判した。アシュトン代表は同日発表した声明で、「北朝鮮が今日実施した危険かつ安定を害する行為を深刻に懸念している」と明らかにした。

オーストラリアのジュリア・ギラード首相は、「国連安保理が全会一致で採択した決議文を、真っ向から違反しているだけに、強力な対応が必要だ」と主張した。

ロシア外務省の関係者は、インテルファクス通信に、「北朝鮮のロケット発射が深刻な懸念を巻き起こしている」と論評した。



mickey@donga.com