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[オピニオン]日本の皇位継承

Posted February. 09, 2006 04:30,   

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日本の皇室に41年間、男子が誕生せず、憂慮されている。1965年に第二皇子の秋篠宮が生まれて以来、孫の代まで男子の産声が聞こえない。皇室典範では、皇位は男子だけが継承することになっている。憲法では男女平等だが、「神々しい」皇室では、男女差別があるのだ。ともかく、男子が生まれなければ、皇位継承が問題になる。

◆今日の王国21ヵ国のうち、女子も王位が継承できる国は半数を超える。日本、ネパール、マレーシアやアフリカの王国だけが、男系にこだわっている。欧州の英国、スペインなどは、「男子優先だが、女子もなれる」とされ、スウェーデン、ノルウェーなどは、男女問わず「第1子」が優先だ。日本の有識者が膝を突き合わせて、「女性・女系天皇を認める」ことを導き出した。皇室典範が、国会過半数の賛成で改正されるのは、時間の問題のように見えた。

◆すると、右翼からの反発が起こった。「万世一系を誇る125代の皇位を男子だけが継承できた。代を断つというのか」と抵抗する。「過去、女性天皇が8名いたが、後継者が成人するまでという制限付であり、皇位は男系に戻った」と主張する。極右派は、「愛子さま(4)が、韓国の『李氏』と結婚した場合、日本は無血占領される」とまで煽動している。その裏には、右翼の精神的拠点である「天皇制」が揺らいではならないという計算が敷かれている。

◆国会の保守派議員らが、これに加勢した。そのため、右派の支援を背景にした「小泉政権」ですら、改正を貫徹することは難しいとされている。しかし突然、秋篠宮妃の懐妊の事実が確認され、9月か10月頃に出産の予定だという。万一、男子が誕生した場合、皇位継承の最優先の順位になる。女系では第4順位だが、男系では第1順位になるためだ。皇室典範改正は、さらに難しくなってきた。果たして、森喜朗前首相の言葉のように、「神の国」日本なのか。政治も「神界」だけに予測できず、推測できないところがある。

金忠植(キム・チュンシク)論説委員 skim@donga.com