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理工系の悩み、科学技術院に人材が集中しない

理工系の悩み、科学技術院に人材が集中しない

Posted December. 03, 2001 10:16,   

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ソウルK高校3年のJ君(18、鐘路区平倉洞)は昨年、理工系から人文系に移った。数学Ⅱと科学Ⅱの勉強が難しく、いくら勉強しても理工系向けの修学能力試験(大学入試センター試験)の点数が上がらないからだ。K高校3年15組のうち、理工系クラスは5クラスのみ。

10年〜20年前、男子高校と女子高校の理工系対人文系の比率が8対2程度だったのに比べると完全に逆転している。

仁川市朱安洞(インチョン・ジュアンドン)工業団地のD社。国内自動車メーカー向けアルミニウム・フィールの40%を製造している会社だが、専門技術者の人手不足に直面している。鋳造設計専門家を選ぶため昨年から募集の公告を出し、関連団体にも求人依頼を申し込むなど、あちこちに声をかけているが、音沙汰無しの状況だ。同社の研究開発部長のK氏は「高温で金型を鋳造する3D業種会社だというイメージが一番の原因だ」とし「募集をしても人が来ず、来た場合もすぐに辞めてしまう」と述べた。

科学技術人材が不足し「技術韓国」の未来が根本から揺れ動いている。

理工系を志望する若者が日々減っており、産業現場では専門技術者が、今後更に不足していくことに対する不安が募る。メーカー各社は会社と工場を中国や東南アジアに移し、優秀な研究人材は海外に出る。韓国が「産業空洞化」するかも知れないという憂慮が拡散している。

大学入試の修学能力試験において理工系志望の比重は、95年の43%から2002学年度には27%へと、7年間の間16ポイント減となった。反面、人文系志望の比重は48%から56%に増加しており、芸術・体育系は9%から17%へとほぼ倍増した。

韓国科学技術院の李光炯(イ・クァンヒョン)教授は「若者が難しく複雑なものといって嫌い、芸能界やスポーツ界にばかり進もうとしている」という認識を示したうえで「韓国経済を今の水準に育てたのは技術力だったが、今後の5〜10年後が心配」だと述べた。

根強い「士農工商(高麗・朝鮮時代の職業による社会階級、文官・農民・工匠・商人の順)」の意識ゆえに理工系出身が社会の指導層に進出し難いのも問題。中央人事委員会の調査によると、中央省庁の公務員のうち技術職は20.8%に過ぎない。3級以上に上がると技術職は6.9%とさらに落ちる。



申¥然鐏 ysshin@donga.com