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韓日漁業協定は独島の主権をき損していない

韓日漁業協定は独島の主権をき損していない

Posted January. 29, 2002 09:31,   

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韓日漁業協定(漁協)の破棄と再交渉をめぐる騒ぎが収まるとしても、依然として「独島(トクト、日本名竹島)」問題のほとぼりはさめない見通しだ。

政府と学界が28日発表したところによると、今後韓国、中国、日本の3国が排他的経済水域(EEZ)を画定するまでには、幾つもの「暗礁」が待ち受けている。日本の主張が変らない限り、独島問題は最も大きな暗礁の一つと言えるだろう。

▲200カイリを引くにはあまりにも狭い韓半島周辺海域〓韓国と日本は1996年、中国は1998年に200カイリのEEZを公式に宣言した。ところが不幸にも、韓半島周辺海域は、その幅が400カイリ足らずだ。

隣接した両国がともに満足するには、両国の主張する200カイリが重なる部分の中間地点を決めて線を引かなければならないが、果して何処が中間地点にあたるのかをめぐり、3国の主張が異なっている。EEZの境界を最終的に画定するには、数多くの交渉と陣痛が伴わざるをえない。

漁業協定は、こうした状況の中で、さしあたって漁業活動を続けるための暫定協定といえる。

韓中日3国は、それぞれ韓日、韓中、中日漁業協定を締結するとともに、EEZについて意見がかみ合わない部分に関して、合せて6ヵ所の中間水域または暫定措置水域を設けている。

▲独島のEEZは?〓外交通商部の申ガク秀(シン・ガクス)条約局長は「韓日漁業協定は、EEZを画定する前の暫定的な協定」だとして「独島をEEZの起点にするか否かは、EEZ境界画定交渉の中で取上げられるべき内容」だと語った。

このように政府は、まだ独島のEEZをあきらめていないとしていながらも、必ず守ろうとする強い意志も見せていない。申局長は「独島の位置や大きさなどから考慮して、EEZ境界画定の際にその効果が反映される余地は少ないか、または無視される可能性もあるとみている」と述べた。

海洋水産部の関係者は「独島そのもののEEZを主張しないまでも、韓国のEEZ境界線の中には、独島が含まれるようにするというのが政府の方針」だと説明した。

しかし、政府がEEZ境界画定交渉の中で、独島のEEZをあきめた場合、市民団体などの抵抗が大きくなるものと予想される。

▲EEZの画定原則が異なる〓韓中日3国は、各国の領海線から「同じ距離」にEEZ境界線を引かなければならな状況に置かれている。ところが、領海線に関する定義はもちろん「同じ距離」に関する概念さえ違っている。

韓国政府は、中国と日本の領海線を認めていない。また、同じ距離について、韓国と日本は「中間線」と解釈しているが、中国は海岸線の長さや大陸の大きさを総合的に踏まえた「衡平性」を主張している。

韓日大陸棚共同開発区域も、2028年以後は境界を決めなければならないが、大陸棚の境界について学者たちは、確立している国際的慣行がないと説明している。



千光巖 iam@donga.com