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韓国企業の相次ぐ海外進出、産業空洞化が懸念

韓国企業の相次ぐ海外進出、産業空洞化が懸念

Posted August. 22, 2002 22:09,   

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韓国のメーカーが投資先を求めて相次いで海外に進出しているため、韓国産業の空洞化に拍車がかかるだろうという調査結果が出ている。

産業研究院(KIET)が22日、韓国の製造会社4313社を対象にオンラインで、アンケート調査を行ったところ、全体の20%の企業が現在、海外投資を行っており、26%はこれから海外投資を行う計画だと回答している。海外に投資した後、国内生産を減らしたり、中止するという回答が47%にものぼった。これに対し、現状を維持するという回答は30%に止まっている。

このように、企業が海外に目を向けているのは、現地市場の開拓とコスト削減のための理由も大きいが、国内の過度な規制と輸出による通商まさつなども理由として指摘されている。

今回の調査に応じた企業のうち、海外投資で国内の雇用を段階的に減らしたり、おのずと雇用が減るだろうと答えたところが66%にもなる一方、今の状態を維持すると答えた企業は25%に過ぎなかった。

また、従来は海外へ進出した企業の半分以上が、部品を韓国から調達し、ある程度「誘発効果」があったが、これからはそれも期待薄だ。

海外に工場を持っているメーカーが、韓国内で部品を調達する計画は△「増やす」は18%に過ぎないのに対し、△「減らす」は36%△「現状維持」38%だ。一方、現地からの部品調達計画に対しては「増やす」が49%、「現状維持」が44%、「減らす」が6%であることがわかった。

企業が海外投資を行っていたり、投資を希望する地域は、中国が34%で一番高く、東南アジア諸国(25%)、北米(15%)の順だ。

朴重球(パク・ジュング)KIET産業動向分析室長は「海外投資が増え、海外へ進出する企業の国内生産と雇用が大きく減っている.しかし、海外投資が韓国内で新しい事業分野の成長を促し、海外法人から設備や部品などに対する新規需要が生まれることも期待できる」と話している。



具滋龍 bonhong@donga.com