Go to contents

3800億ウォン有償増資のセロム技術、粉飾会計の疑惑

3800億ウォン有償増資のセロム技術、粉飾会計の疑惑

Posted November. 07, 2002 22:36,   

한국어

2000年初め、有償増資を通じて約3800億ウォンもの資金を調達したベンチャー企業、セロム技術株式会社が会計帳簿を操作した直後に増資を行った疑いがもたれ、検察が捜査に乗り出した。

ソウル地方検察庁捜査9課は7日「セロム技術の1999年の事業報告書が粉飾会計という会社内部の告発を受け、会計担当者らを喚問して取り調べている」と話している。

セロム技術の朴ジュンホ広報課長も、東亜(トウア)日報の電話取材に対して「当時、在庫資産の一部を売り上げ高にして、売り上げ高と利益を水増しした」と粉飾の事実を認めている。

▲有償増資は詐欺劇?〓明らかになるべき部分は、セロム技術が1999会計年度のバランスシートを作る際に、在庫資産の約150億ウォンを売り上げ高として処理したという。

セロム技術は、1999年に約100億ウォンの赤字を出したが、増資を前にして在庫を掛売りしたように見せかけ、売り上げ高を150億ウォンくらい水増しし、利益も10億ウォンの黒字と帳簿操作をしたという疑いがもたれている。セロム技術は2000年3月に、金融監督院に1999会計年度の業績を売り上げ高262億ウォン、純利益10億5600万ウォンと報告した。

これについて、セロム技術の 朴課長は「金額が150億ウォンであるかどうかは、はっきり分からないが、在庫資産の一部を売り上げ高に見せかけたのは事実だ」と認めているものの「しかし、決算業績を発表したのは3月であり、有償増資はそれより早い2月に完了している。増資のために会計帳簿を操作したわけではない」と主張している。

しかし、ある証券会社のアナリストは「当時、企業の年間業績は1月末になると、ほとんどの関係者が分かっていた。2月の増資に参加した株主の大部分が、セロム技術の粉飾会計帳簿を信頼して、投資した可能性が高い」と指摘している。

▲経営権争い〓セロム技術は、オ・サンス現社長と系列会社のセロムベンチャー投資のホン・ギテ社長が8月から経営権争いをしている。セロム技術は2000年の有償増資で得た資金のうち約1700億ウォンをまだ保有しており、最近の経営権争いはこの資金の所有権争いだというのが、証券街の分析だ。

セロム技術の関係者は、今回の検察の取り調べについて「ホン社長が現在の経営陣を揺さぶるため、粉飾会計の事実を故意に検察に提供した」と主張している。それに対し、セロムベンチャー投資の朴ウォンテ専務は「セロムが粉飾会計で検察の捜査を受けているというのは聞いたが、具体的な事実は7日に初めて知った」と反ばくしている。

粉飾会計の疑惑がどのような経路でかけられたかはともかく、致命的な過去の恥部をもあばいて展開されている双方の経営権争いは、コスダック市場(店頭市場)とベンチャー企業に大きな傷あとを残すものとみられる。ある証券会社のアナリストは「粉飾会計が事実であれば、史上最大だったセロムの有償増資が一種の詐欺だったことが明らかになるわけだ。この状態では。誰が経営権を獲得するにせよ、経営権を堂々と行使することは難しいだろう」と指摘している。



李完培 李相錄 roryrery@donga.com myzodan@donga.com