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止まらないウォン高…輸出競争力低下の懸念高まる

止まらないウォン高…輸出競争力低下の懸念高まる

Posted July. 13, 2003 21:52,   

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ウォンとドルの為替相場が下半期1150ウォン台まで下がるとみられている中、輸出企業の価格競争力に「赤信号」が灯された。 ウォンの対ドル為替相場は11日現在、1ドル=1178.2ウォンで今年に入って年中最高値を記録した4月4日の1258ウォンに比べて6.3%下落した。

13日、金融界によれば、国内外の為替予測機関は米ドルの価値が下落傾向を続けていることから、相対的にウォンの価値は上昇(為替相場の下落)を続けるものと予想した。

三星(サムスン)経済研究所は、今年下半期のウォンの平均為替相場が1ドル=1150ウォンまで値下がりすると見込んだ。年間平均為替相場は1178ウォンとみている。LG経済研究院は、今月初めの経済展望の際、下半期の平均為替相場1190ウォンになると予想していたが、最近の下落幅を勘案してさらに下方修正する方針だ。

金融研究院はドル価値の下落に続いて外国人投資家の株式投資資金の流入や経常収支の黒字転換などをあげて、下半期の平均為替相場を1160ウォン台と推測した。韓国銀行(韓銀)は、10日発表した経済展望を前提に、下半期の平均為替相場を1180ウォンと予想したが、内部的にはさらに下げるべきだとする意見も多い。

国際金融機関もほとんど同じ理由をあげて、ウォンの対ドル為替相場の下落を予想している。

モーガンスタンレーは、今年9月末に1185ウォン、12月末に1150ウォンと下落した後、来年6月末には1100ウォンまで下落するとみており、JPモーガンは9月末1150ウォンに下落した後、年末には1100ウォンまで下落すると展望した。ゴールドマンサックスは、年末の為替相場を1200ウォンと比較的高く見込んだが、来年6月末には1100ウォンまで値下がりすると予想した。

このようにウォン高が進めば、ドルを稼ぐ輸出企業の採算性が悪化する。ソウル大学のムン・ウシク国際地域大学院教授は、「為替相場が10%値下がりすれば、国内メーカーの全体営業利益は年間7〜9兆ウォン減少する」と話した。

韓国貿易協会は、このほど輸出企業208社を対象に調査した結果、国内輸出業界が評価する適正為替相場は平均1229ウォンで、3ヵ所のうち1ヵ所が現在採算性の悪化に苦しんでいると答えたことを指摘した。

日本の円も円高基調が続いていることから、日本商品との競争力には大きな影響はないものの、中国は固定相場制を取り入れているため、ドル価値の下落(ドル安)はた直ちに中国人民元安につながり、韓国製品の輸出競争力を低下させる。

韓銀のビョン・ジェヨン外国為替運営チーム長は、「米国が景気回復をにらんでドル安政策を展開しており、日本と欧州(EU)もこれに対応するという為替戦争が起きている。輸出に大きく依存している韓国にとってウォン・ドル相場の安定は何より重要だ、と指摘した。



申致泳 higgledy@donga.com