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猛暑に台風に原油高まで 追い討ちされる物価

猛暑に台風に原油高まで 追い討ちされる物価

Posted August. 19, 2004 22:28,   

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「うなぎのぼりの原油価格に、10年ぶりの猛暑、それに追い討ちをかけるかのような台風まで…」

財政経済部で物価政策の実務を引き受けている金鳳翼(キム・ボンイク)物価政策課長は、最近寝付かずの日々が続いている。台風「メギ」のためだった。台風の被害は、そのまま農産物価格の高騰につながる。足を伸ばしてゆったり寝ている場合ではない。

金課長は、先月末江原道大関嶺(カンウォンド・テカルリョン)にある園芸農業協同組合と旌善郡(チョンソングン)にあるヨェミ農業協同組合を訪れた。両農業協同組合は、夏季の首都圏と忠清道(チュンチョンド)圏に供給される白菜、大根、ジャガイモの90%をカバーする。

猛暑などで野菜の値段が天井知らずに跳ね上がるや、自ら田畑を回り、出荷できる「野菜狩」に乗り出した。農業協同組合で5tトラック500台を支援され、同月2日から一週間白菜の輸送作戦を陣頭指揮した。

これが功を奏したのか、8月はじめ5tトラック1台分に800万ウォン台まで値上がりしていた白菜の値段は、現在400万〜500万ウォン程度に収まった。

19日にも金課長と物価政策の事務官たちは、台風「メギ」の被害状況を集計するため、一日中電話にかじりついていた。

金課長は「農産物が物価に及ぼす影響が6.6%にもなる。果物や野菜の被害が大きければ、それがすぐ物価に響く」と説明した。

ところが、野菜の値段は依然として高い方だ。大根、白菜が「金価格」といわれるほどだ。

金課長は、先週末お父さんの法事を前にし、妻から白菜価格の話を耳にし、気が重くなった。妻はムルキムチをつけるため、白菜の買い物に行ったが、高すぎて半株のみ買ってきたと言った。

「去年今頃一株当たり1800ウォンだった白菜が4000ウォンだということです。『あなたが政府で物価政策を引き受けているのに、物価がこのように跳ね上がっていることはご存知でしょうか』と問い詰めるといわんばかりの言葉でした」

それでも農産物は手の打ちようがあるが、国際市場で決まる原油高は最初からお手上げの状態なのでいらいらするばかりだ。

金課長がこのように孤軍奮闘しているのは、今年下半期の物価がそれほど不安定だからだ。

政府は今年、物価を3%半ばに抑えるという目標だが、先月消費者物価は今年7月に比べ、4.4%も値上がりした。1年4ヵ月で4%を越えたのだ。

政府政策に詳しいある民間の専門家は「8月の物価は7月よりさらに値上がりし、4%台後半になるものとみられる。政府も来月あたり物価の目標を『3.5〜4.9%』程度に替えるしかないだろう」と述べた。



申致泳 higgledy@donga.com