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世界12番目の韓国産超音速機「T50」が青空に飛ぶ

世界12番目の韓国産超音速機「T50」が青空に飛ぶ

Posted August. 31, 2005 06:49,   

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韓国航空宇宙産業(KAI)は、国産の超音速訓練機開発を目指して、1992年から5年間の準備期間を経、97年から米ロッキード・マーチン社と本格的な共同開発に着手してきた。

2001年10月に完成したT50試作1号機は、02年8月の初飛行をはじめ、03年2月には超音速飛行など、約1150回にわたる高難度飛行テストも無事成功した。

また、T50の攻撃機モデルで空対地ミサイルとレーザー誘導爆弾を装着できるA50も、順調に開発が進んでいる。

これまでT50の開発にかかった費用は、約2兆1000億ウォン。11年までに空軍に引き渡される約90台の量産費用(約4兆3000億ウォン)を合わせれば、総事業費は6兆4000億ウォンにのぼる。

しかし、国内の航空技術の発展と約1万人の雇用創出、9億ドルの外貨節約などを考慮すると、このような投入費用は十分に相殺されるとKAIは見ている。

KAI関係者は、「T50が海外輸出を通じて、世界高等訓練機市場の25%を占めるという予測も出ている」と述べた。

T50は、来月から空軍に引き渡され、07年から空軍高等訓練の飛行に投入される予定だ。

●開発の主役と秘話

1台当たり32万個の部品と15kmの電線が必要なT50は、張聖燮(チャン・ソンソプ)T50開発本部長をはじめ約1300人の技術陣の努力の結晶だ。

張本部長は、「航空先進国の欧州で、超音速航空機を開発しても実用化できていない事例が多い」とし、「全職員の底力が、国内航空技術の快挙を成し遂げた」と話した。

また、「航空機開発の核心である設計の過程で、大半のエンジニアが休日はもとより平日にも夜を徹して取り組み、この過程で2人の職員が過労死した」と話した。このような努力のかいあって、金融危機で多少遅延していたスケジュールを、事業期間に間に合わせることができたという。

河泰翕(ハ・テフプ)KAI開発総括理事は、「70年代にF16開発に適用された技術をT50に適用しようとする外国技術陣と、新しい技術を取り入れようとする韓国技術陣のトラブルも少なくなかった」とし、「結局は私たちの要求が大幅に受け入れられ、先端訓練機の生産が可能となった」と話した。

試験飛行の過程で、T50のエンジンが急に停止するという危機的状況も発生したが、操縦士とエンジニアが冷静に対応して飛行中に再火点し、無事に帰還したというエピソードもある。

●残された課題

T50が開発コストを回収して、国際市場で認められるには、海外輸出が急がれる。

空軍とKAIは、アラブ首長国連邦やイスラエル、ギリシアに対してT50販売促進活動をしているが、まだ具体的な成果はない。1台当り300億ウォンにのぼる価格が、輸出の障害になっている。

空軍関係者は、「来月に開かれる『ソウル・エアショー2005』で一般にT50を披露し、11月にアラブ首長国連邦で開かれる『ドバイ・エアショー2005』にも参加して、国際舞台で真価を発揮する計画だ」と意気込んだ。



ysh1005@donga.com