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米国の大型金融会社、国内モーゲージ保険市場に進出

米国の大型金融会社、国内モーゲージ保険市場に進出

Posted July. 06, 2006 03:00,   

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米国の大型金融会社であるジェンワース・ファイナンシャルが、韓国のモーゲージ保険市場に進出する。

国内の大型損害保険会社も市場進出する準備をしており、早ければ年内にモーゲージ保険商品が登場するものとみられる。モーゲージ保険商品が出れば、非投機地域では担保認定割合(LTV)以上に資金を借りることができるようになる。

モーゲージ保険は住宅の担保貸し出しを受けた人が、借り金を返すことができずに発生した金融会社の損失を、保険会社が弁償する商品。米国ではLTV割合の80%以上の貸し出しを受けようとすれば、必ずモーゲージ保険に加入しなければならない。

●今年中にモーゲージ保険商品を出すもよう

5日、金融監督院と保険業界によれば、ジェンワース・ファイナンシャルはモーゲージ保険業の認可を得るために、韓国の金融監督当局と協議中であり、早いうちに認可を申請する予定であることが確認された。ジェンワース・ファイナンシャルは資産規模が100兆ウォンを超え、世界22ヶ国に1500万人の顧客を保有している巨大な金融会社。特にモーゲージ保険分野で世界的な競争力を持っている。

昨年、韓国に連絡事務所を設置したジェンワース・ファイナンシャルは、年内に韓国市場にモーゲージ保険商品を出すという計画だ。

金融監督委員会の都圭常(ト・ギュサン)保険監督課長は、「LTV以上に貸し出しが行われるモーゲージ保険は危険度が高いため、会社のリスク管理技法や資本充実度などを綿密に考えなければならない」とし、「要件さえ取り揃えれば、国内会社でなくても認可を得るのに問題はない」と話した。

●庶民の住宅購入が容易になる

モーゲージ保険制度は昨年発表された8・31不動産総合対策に含まれていた。非投機地域のマンションを買おうとする実需要者が強化されたLTV規制のため、資金対策に困難を経験しないようにとの主旨だった。

モーゲージ保険が導入されれば、非投機地域の専用面積25.7坪以下の住宅について、現在60%であるLTV割合が80%まで高くなる。

例えば、非投機地域で2億ウォンの住宅を買う場合、LTV60%が適用されるため、銀行から受けることができる住宅担保の貸し出し限度は1億2000万ウォンだ。しかし、モーゲージ保険に加入すれば、4000万ウォンをさらに借りることができるようになる。米国ではLTV80%まで貸し出しを受け、残り20%はモーゲージ保険で充てることができ、理論的にはお金が全くなくても住宅を買うことができる。現在、準備した資金はないが、所得が高い専門職の初年生たちが主にモーゲージ保険を利用する。

●担保貸し出し市場が変わる

モーゲージ保険は国内の担保貸し出し市場に、多くの変化をもたらすものとみられる。今のように、単純にLTVを中心に貸し出すのではなく、借り入れ者の返済能力と信用度を同時に考慮しなければならないため、各金融会社の業務変化が必須だ。

ジェンワース・ファイナンシャル側は、「庶民の住宅購入の機会が増える一方、金融会社と政府の財政的危険を分散させ、金融市場の安全性を高める效果がある」と話した。

しかし、モーゲージ保険市場が早いスピードで拡大するかについては、懐疑的な見方が少なくない。「非投機地域の25.7坪以下」という制限があり、政府の強力な不動産対策のため、各保険会社が攻撃的な営業を行うかは疑問だからだ。

ジェンワース・ファイナンシャルが、韓国のモーゲージ保険市場に進出するのも、今すぐ大きな収益を期待するよりは、市場の先取り效果を狙ったという解釈もある。



smhong@donga.com buddy@donga.com