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「休暇すっかりダメになった」現代車顧客ら激怒

「休暇すっかりダメになった」現代車顧客ら激怒

Posted July. 14, 2006 03:01,   

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13日午前11時、ソウル銅雀区大方洞(トンジャクグ・テバンドン)の現代(ヒョンデ)自動車・南部サービスセンター。金某(56、会社員)さんは同社の自動車「エクス」を修理するため、同センターを訪れたが、入口で車の方向を変えて帰らなければならなかった。

現代車の労組が先月26日から生産部門の部分ストライキに突入したのに続き、13日に販売整備部門までストに入ったからだ。南部サービスセンターは開業してから2時間後の午前10時半に業務を中断した。

金さんは「車を修理し、制憲節(7月7日=憲法記念日)の連休を含め3泊4日間にわたる夏期休暇を取る計画だった」とし「他のセンターを訪ねる時間もなく、旅行を放棄するつもりだ」と語った。

サービスセンターがストライキに加わったことを知らず、この日無駄足を運ばなければならなかった多くの顧客は激怒した。

南部サービスセンター運営支援チームのある職員は「予約をしていた顧客らには電話をかけ、17日までの予約を全て取り消した。現在、労組からストの日程を通知されておらず、顧客にいつ再び訪問するようにと案内することもできなかった」と説明した。

そのため、普段数百台の整備車両で込みあっていた整備所は、部品が届いていないため整備できずにいる白い「ソナタ」1台だけが駐車されたまま、がらんとしていた。

新しい車を運転して旅行するのを夢見ていた現代車顧客らも、車両の出庫が遅延し、ひどい目にあっている。

ヒョン・スヨン(30、女、会社員、ソウル城北区)さんは新型の「アバンテ」に乗って旅行へ出かけようとしていた計画をあきらめた。職場の上司の顔色をうかがいながら、やっと夫と日程を合わせて、16日から江原道寧越郡(カンウォンド・ヨンウォルグン)へ向かおうとしたが、契約した車が出庫されず、休暇を取り消したとのこと。

ヒョンさんは当初、10日に出庫の予定だというセールスマンの言葉だけを信じて、乗っていた車を売った後、新しい車が引き渡される日を指折り数えていた。

ヒョンさんは「毎年ストライキをし、他の多くの労働者までひどい目にあわせる現代車労組は、自分たちの利益ばかり考えすぎているのでは」とし「原因がどうであれ、きちんとした労務管理を行えず、毎年ストを招く会社側も恨んでしまう」と語った。

ヒョンさんはアバンテの契約を取り消し、他社の車両を購入するつもりだ。

中小機械メーカーのA社で出張整備業務を担当しているファン某(33)さんの事情はさらにかわいそうだ。

ファンさんは「新型アバンテを約束のとおり受け取れず、出張の際、苦労している」とした。出張のたびに、バス、電車、タクシーを何度も乗り換えているが、農村地域の工場が交通手段のつながらない所にあったりして、接近が容易でないためだ。

5月下旬に車両を申請し、6月中旬に受ける予定だったファンさんは「すぐ出庫する」という営業所の話だけを信じて待っていたが、いまの状況に至った。すぐに出庫できる他のメーカーにあたっている」と話した。

「アバンテHD」の同好会など各種インターネットの掲示板にも現代車労組を非難する文が殺到している。

しかし、現代車労組は「労組の団結を阻害する外部の各種の流言飛語を遮断する」との理由から、先月26日からオフィシャルサイトの掲示板を閉鎖している。

13日で14日目(勤務日をベースにしたもの)の部分ストを展開中の現代車労使双方はこの日、13回目の交渉を繰り広げたが、これといった成果をあげることができず、顧客の苦情は当分続く見込みだ。

一方、12日に争議行為を決議した起亜(キア)自動車労組は、当初13日から残業拒否に入ることを検討していたが、取り消して、正常に勤務している。



bell@donga.com mobidic@donga.com