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民間シンクタンク「政策誤れば深刻な経済危機の恐れ」

民間シンクタンク「政策誤れば深刻な経済危機の恐れ」

Posted August. 14, 2006 03:07,   

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現在、韓国経済は成長の勢いを失ったまま、構造的要因に起因する低成長基調になっており、政府がうまく対応できなかった場合には、深刻な経済危機に直面する恐れがあると民間の経済研究所が診断した。

現代(ヒョンデ)経済研究院は13日、「韓国経済、成長の勢いを失っている」と題した報告書で「2003年以降、韓国経済は一時的な原因ではなく構造的な悪循環に陥っているため、世界経済の成長率をも下回るほどの低成長が続いている」と分析した。

●韓国経済の成長鈍化、世界経済の成長率にも満たない

同報告書はまた、「政府が現状を構造的要因による低成長基調と判断せずに、一時的な景気低迷と誤認し、政策のタイミングを逃したなら、深刻な経済危機に直面する恐れがある」と警告した。

同報告書によると、韓国経済は97年の通貨危機のショックから脱した00年〜02年に世界の情報技術(IT)バブルが崩壊したにも関わらず、世界の平均経済成長率を上回る成長率を達成した。

しかし、03年から昨年まで、韓国の経済成長率は年間3.1%〜4.0%と、世界経済の成長率(4.1%〜5.3%)を大幅に下回った。03年〜05年の韓国の年平均成長率は3.9%で、台湾(4.5%)、シンガポール(6.0%)、香港(6.4%)などの東アジアの競争国より低かった。

●規制撤廃・資本市場の活性化が急務

同報告書は、韓国経済が抱えている構造的問題として、第一に消費心理の不安と海外での消費の急増により、消費が経済成長の安全弁の役割を果たせなくなったことを挙げた。また、△長引く設備投資の低迷による成長の潜在力の低下、△輸出による実益の減少、△所得格差の拡大も構造的な問題に挙げられた。

それに、これまで急ピッチで成長してきたIT景気の低迷と、金融市場の悪循環を招く構造も韓国経済に暗雲をもたらしている。

このような低成長基調から脱するためには、政府が先頭に立って企業関連の規制を撤廃し、企業に配慮する世論を形成することが不可欠だと、同報告書は強調した。

また、企業家の士気を上げ、投資促進につなげると同時に、資本市場を活性化し、株式市場での資金調達が容易にできるようにする必要があるとも分析した。

それとともに、△韓米自由貿易協定(FTA)をはじめとするFTA拡大、△輸出品の高付加価値化、△IT産業に次ぐ新たな成長産業の育成による経済体質の改善を促した。現代経済研究院のチュ・ウォン研究委員は、「政府は、一時的な経済指標の上下にのみ気を取られずに、韓国経済が長期的な低成長基調にあることを直視しなければならない」と述べた。



buddy@donga.com