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韓国人の自殺率、2年連続「OECD加盟諸国のうち最高」

韓国人の自殺率、2年連続「OECD加盟諸国のうち最高」

Posted September. 19, 2006 06:54,   

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自ら命を絶つ人が増えつづけている。

統計庁が18日に発表した資料「05年死亡原因統計の結果」によると、韓国の自殺率(人口10万人当たり自殺者数)は昨年26.1人で、経済協力開発機構(OECD)加盟諸国のうち最高であることが分かった。

昨年には1万2000人が自殺した。1日平均33人、約44分ごとに1人の割合で自ら命を絶ったわけだ。

死因としてはガンが22年連続し不動のトップを守った。

●高齢者の自殺率が特に高く

昨年、韓国の自殺率は10年前の95年(11.8人)の2倍を上回った。01年以降5年連続で自殺率が高まっている。

韓国の自殺率は03年、OECD諸国のうち第4位だったが、04年に第1位の不名誉を得た後、2年連続し自殺率トップの国になった。

自殺の性別・年齢別の特性を見てみると、男性の自殺率(10万人当たり34.9人)が女性の自殺率(17.3人)の2倍にのぼり、年齢が高くなるほど自殺率が高まることが分かった。

とりわけ高齢層の自殺率が高く、高齢化が進んでいる韓国社会で高齢者への福祉政策が不十分であることも問題点として指摘されている。

人口10万人当たりの自殺者は、60代=54.6人、70代=80.2人、80歳以上=127.0人で、高齢者人口の自殺率が20代(17.7人)と30代(21.8人)など若年層に比べて圧倒的に高かった。

延世(ヨンセ)大学医科大精神科の李弘植(イ・ホンシク)教授は「自殺関連のカウンセリングにあたってみると、高齢者の場合、家族崩壊によって扶養してもらえなくなることへの絶望感が最も大きい」とし「高齢者の福祉問題に政府がさらに注意を払わなければならない」と述べた。

●死因の不動のトップはガン

昨年、韓国の死亡者は総24万5511人。1日平均673人が死亡した。

性別では、男性の死亡率が女性に比べて1.2倍ほど高く、50代男性の死亡率は同世代女性の2.85倍だった。また、40代・50代男性の肝臓疾患による死亡率は同世代女性に比べてそれぞれ7.45倍と7.26倍も高いことが分かった。

10年前の95年に比べて、死亡率が最も高まった原因はガンだった。ガンによる死亡率は、95年110.8人から昨年には134.5人へと、23.7人が増えた。死亡率をガンの種類別に見てみると、昨年の場合、肺ガン(28.4人)、胃ガン(22.6人)、肝臓ガン(22.5人)、大腸ガン(12.5人)の順に高かった。

10年前に比べると肺ガンによる死亡率は9.5人、大腸ガン6.7人、前立腺ガン2.5人が、それぞれ増えているが、胃ガンは3.9人、子宮ガンは0.6人減少した。

半面、最も大幅に減った死因は交通事故だった。交通事故は95年38.7人から昨年16.3人へと減った。



sublime@donga.com