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OECD加盟10年目…韓国経済は?

Posted September. 20, 2006 06:07,   

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「いよいよ名実共に先進国隊列に合流した」

1996年10月11日、経済協力開発機構(OECD)理事会が韓国の加盟を決めた時、韓国は浮き立つ雰囲気だった。しかし、祭りは長続きしなかった。翌年、通貨危機という大きな岩礁にぶつかったのだ。今年は、韓国が「先進国クラブ」と言われるOECDに加盟してからちょうど10年目になる年。

政府はアンヘル・グリアOECD事務総長などを招待し22日、ソウル中区小公洞(チュング・ソゴンドン)ロッテホテルで、「OECD10周年記念コンファレンス」を開催する。

●順位では後ずさり

主要経済指標の順位をみれば、韓国経済は去る10年間、せいぜい足踏みか、むしろ後ずさりをした。絶対数値は良くなったが、OECD内の順位をみれば、そのままか、落ちた指標がかなりある。

経済規模を示す国内総生産(GDP)は1996年10位から、04年9位に一つアップした。しかし、OECD未加盟国まで含めれば、04年には、中国とインドに遅れをとり11位で、昨年は、ブラジルにも追い越され12位となった。

購買力評価(PPP)レートを適用した1人当たりGDPは、1996年1万3843ドルから、04年2万907ドルに増えた。しかし、順位は22位から23位に一つ落ちた。

家計生活に直接的な影響を及ぼす物価状況は大いに悪化した。

00年を100とした消費者物価指数は、1994年86.4から、04年114.7に上昇した。他の加盟国と比べた順位も23位から7位に急上昇した。

年間労働時間は加盟当時も今も相変わらず1位だ。韓国の労動者たちは依然として、一番多くの時間を働いているということだ。

このように経済指標が後ずさりした理由に対し、ソン・ウォンホ対外経済政策研究院(KIEP)副研究委員は、「通貨危機の後遺症のため」と診断した。通貨危機以後、各種指標の急落があまりにも大きく、今になってやっと以前水準に戻った程度ということだ。

●損得

OECD加盟による損得は、単純に経済指標だけでは評価しにくい側面がある。

対外イメージと信頼度が上がり、多様な国際懸案に対し直接声を出すことができるという点は肯定的だ。一方、発展途上国として得られる利点をあきらめなければならず、開放が加速化されるにつれ、国家外的な要因によって経済が揺さぶられる可能性が高くなるという点を甘受しなければならなかった。

ベ・サングン韓国経済研究院研究委員は、「先進国にかなり劣っている状況でOECDに加盟したので、『韓国も先進国だな』という錯覚に陷ったようだ。我々には合わないグローバル・スタンダードを固執しながら『オーバーペース』したため困難を経験した」と指摘した。加盟がちょっと性急だったという指摘だ。

これに対し、当時、実務作業に参加した政府の関係者は、「コートがないと言って冬が来ないのではない」と話した。準備不足を問題視することはできるが、開放自体は避けられなかったということだ。

特に、韓国がOECDに加盟した翌年に通貨危機に直面したので、二つを連結させる指摘もある。

これに対し、クォン・テシンOECD大使は今年5月就任時に行ったインタビューで、「烏飛梨落」と語った。

●残った課題

ベ研究委員は、「韓国は国際機構に早く加盟したかっただけで、加盟後の役目に対しては関心がないようだ。国際機構の中で位相を高めるための努力が求められる」と指摘した。

韓国経済は、一段階アップグレードされなければならないという声も高い。

ユ・ビョンギュ現代(ヒョンデ)経済研究院経済本部長は、「世界経済制度の先進化と時代の流れに合わせた成長政策追求がOECDの志向点だ。韓国もこれを把握しベンチマーキングしなければならない」と話した。