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止まらないウォン高 業界は為替寒波

Posted November. 13, 2006 07:00,   

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●ウォン相場、9年ぶりの最高値

10日、ソウル外為市場で、対ドルのウォン相場は前日より2.5ウォン高ドル安の1ドル=934.1ウォンで取り引きを終えた。これは5月12日(932.7ウォン)以後、およそ半年ぶりの最高値相場だ。

北朝鮮の核実験直後の10月9日、1ドル=963.9ウォンまで進んだウォン高が、わずか1ヵ月余りで30ウォンも続伸した。

対円のウォン相場は、今月5日連続で(取引日基準)ウォン高円安が進み、9年ぶりの最高値のウォン相場だ。10日、対円のウォン相場(外換銀行告示基準)は100円=794.03ウォンで、1997年11月14日(784.30ウォン)以来の最高値だった。

外換(ウェファン)銀行のク・ギルモ外為運用チーム次長は、「年末になるほどドル建ての輸出代金の集金額が増え、相対的にウォン高が進む傾向がある」と説明した。

●ウォン高の原因は何か

最近、ドルと円に対するウォン高の原因には、△米国の経済低迷とドル安、△日本の金利据え置きの動き、△いったんヤマ場を越えた北朝鮮核事態などがあげられる。

まず、ドル安が進んでいる。米国の第3四半期(7〜9月)の経済成長率が年間1%水準に止まった上に、製造業業況の不振、経済に対する消費者の信頼度墜落などで米国経済が困難にさらされている。ここに米国の中間選挙で民主党が勝利し、保護貿易主義とドル安を通じて対外通商攻勢が強化されるものとみられる。

外為市場の専門家らは、安倍晋三日本首相が経済成長のために金利の引き上げに消極的である点から、ウォンに対する円安傾向もしばらく続くものと見ている。

核実験後、北朝鮮が国際社会の予想より早く6者協議に復帰し、韓半島を取り巻く武力、または外交面での衝突発生の憂慮がある程度減少し、外為市場でウォン買いの需要も増えている。

●3大輸出市場、貿易収支に赤信号

産業資源部はウォン高で米国、中国、日本など、いわゆる3大輸出市場で貿易収支が大きく悪化することを憂慮している。

今年1〜7月、韓国は日本との交易で145億9700万ドルの赤字を出した。これは昨年の赤字規模より6億8300万ドル増えたものだ。

中国との交易では黒字規模が昨年より4億6500万ドル減少した。対米貿易は依然として黒字だが、昨年24億3300万ドルにのぼった黒字の増加幅が今年は4700万ドル水準に急減した。

産業研究院のヤン・ヒョンボン研究委員は「現在の為替相場はすでに損益分岐点を下回っている。とくに世界市場で日本製品と競合する韓国製品の輸出が不振になるだろう」と見通した。



legman@donga.com