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米は「医薬品に失望」、韓国は「失望に失望」 FTA第5回交渉

米は「医薬品に失望」、韓国は「失望に失望」 FTA第5回交渉

Posted December. 06, 2006 06:57,   

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「医薬品問題と関連して非常に(extremly)がっかりした…韓国はまだまだ」

「交渉が成功し両国の議会で批准を受けるためには、(骨の付いた牛肉を含めて)牛肉が全面開放されることが重要だと韓国側に明確に伝えた」

韓米自由貿易協定(FTA)第5回交渉が始まった4日(現地時間)、ウェンディ・カトラー米国側首席代表は記者ブリーフィングで異例に強い発言をした。

金宗壎(キム・ジョンフン)韓国側首席代表も「がっかりしたという言葉にがっかりだ」と返すなど、鋭い神経戦を繰り広げた。

米国は牛肉、医薬品、自動車などで強い攻勢を繰り広げており、韓国も退かず初日の交渉でこれといった進展はなかった。

●米国の強攻ドライブ

第4回交渉の時まで、両国は比較的に合意しやすい部分を中心に意見をすり合わせることに力を注いだ。

しかし、今回の第5回交渉では先送りしていた本当の争点についての本格的な「交渉」が始まった。カトラー代表が初日から強く攻めに出たのは、流れをリードしようという布石にみられる。

牛肉市場の全面開放について言及したこともそうだ。この問題はFTAの議題でもなく、実務レベルの交渉で結論を出せるようなことでもない。米国もこれについてよく知っていながら繰り返し言及するのには、他の分野でより多くの譲歩を引き出すための戦略と見える。

また、カトラー代表は「米国議会の政治地図の変化のため、自動車など重要な諸争点についてより綿密な検討が行われるだろう」と話した。保護主義の色彩の強い民主党が議会を握った点を理由に交渉力を高めようという意味として解釈される。

同日、米国自動車産業の「メッカ」であるミシガン州出身の民主党議員たちは、スーザン・シュワブ米貿易代表部(USTR)代表に書簡を送り「韓国が米国自動車の進出を妨げている貿易障壁を撤廃しなければ、韓米FTAに反対する」と警告した。

●韓国「雰囲気が悪化したのではない」

金宗壎代表は同日のブリーフィングで「がっかり」発言で語気を強めたものの、「交渉の雰囲気が悪くなったと言うことは適切ではない」とし、「カトラー代表と今回の交渉が年内に開かれる最後の公式交渉であるため、主要争点に進展を見出すことが重要だということに認識を共にした」と話した。

同日、双方は医師と看護婦、建築家など、いわゆる専門職サービスの資格をお互いに認めるメカニズムについて大きく歩み寄ったという。そうなれば、韓国の医師が米国で診療することもできるようになる。

サービス分科長である金榮模(キム・ヨンモ)財政経済部通商調整課長は、「まだ具体的に業種が決まったわけではない」と話した。また、韓国は法務及び会計市場の開放時期を具体的に決めなさいという米国の要求について協定発効の時まで開放するという意思を伝えた。

●高官が走り回る

両国の高官たちの対応も速まっている。実務交渉で争点事項をまとめるのに限界があるためとみられる。

カトラー代表は「リチャード・クロウダー米USTR農業交渉代表が先週ソウルを訪問し、関係者らと会った」と紹介した。

シュワブUSTR代表と金宗壎通商交渉本部長も先月、ベトナムのハノイに続き、最近米国のワシントンで再び会合し、FTA問題について議論した。進展がなかった繊維分科の分科長が次官補級に格上げされ、8日に別途の会議が開かれるのも同じ脈絡だ。

農業と金融サービス分野も、議論のレベルを高めなければならないという提案が韓国交渉団から出ていた。



smhong@donga.com