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「1ドル=900ウォンなら企業の純利益伸びない」

「1ドル=900ウォンなら企業の純利益伸びない」

Posted December. 11, 2006 06:58,   

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「1ドル、900ウォンまでウォン高ドル安が進んだり、原油価格と半導体価格が不安になったりすれば、来年も韓国企業の純利益は伸びにくいだろう」。世界的な金融グループ、UBSのアジア担当首席投資戦略家であるサクティ・シバー氏(40・女性・写真)は、韓国市場の分析のため訪韓中の7日、本紙など一部のマスコミとのインタビューで、このような見方を述べた。

氏は、「三星(サムスン)電子、現代(ヒョンデ)自動車など、韓国を代表する企業の業績はDラムとナンド(NAND)フラッシュメモリーの価格、原油価格、対ドルのウォン相場といった4つの要因に左右される」とし、「特にウォン高が来年の韓国企業の業績にとって何より脅威だ」と強調した。

さらに、「原油価格と半導体価格が安定すれば、1ドル=900ウォンまでウォン高が進んでも韓国企業の純利益は伸びうる。しかし、ウォン高がさらに進んだり、原油価格と半導体価格が不安になったりすれば、純利益の増加は難しい」と展望を示した。

シバー氏は、世界的な金融専門誌の「インスティテューショナル・インヴェスター」に、昨年と今年の2年連続で「最高の株式投資戦略家」に選定されるなど、アジア担当の最高の投資戦略家として知られている。

同氏は、外国人投資家が今年に入って約13兆ウォン分の韓国の株式を売却した「セル・コリア(SELL KOREA=韓国株式の売却)」について、「韓国企業の業績が展望値に及ばないため」とし、「韓国企業の業績が改善されない限り、来年も外国人投資家の売りは続くだろう」と見通した。

実際、UBSなどは05年末、韓国主要80余りの企業の今年の純利益が前年より9.2%成長するものと推定したが、実際は今年11月末までにマイナス5.3%へ後退した。

半面、外国人投資家が集中的に株式を買い入れた中国(純利益推定12.4%→実際24.2%)、インド(22.0%→26.0%)など、主要アジア国企業の純利益の成長率(平均14.5%)は展望値(11.9%)を上回った。

ただし、韓国企業の純利益が昨年と今年、2年連続でマイナス成長したため、1ドル=950ウォンの相場が維持され、半導体と原油価格も安定すれば、韓国企業の来年の純利益が今年に比べて15〜20%ほど伸びるものと期待した。UBSは、スイスに本社を置くグローバル投資銀行で、世界1000大銀行の中で、昨年現在の総資産が1兆5330億ドルで1位を占めた。



larosa@donga.com