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「学校群のプレミアム」果たしてなくなるだろうか

「学校群のプレミアム」果たしてなくなるだろうか

Posted September. 28, 2007 03:17,   

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「わざわざ江南(カンナム)へ引っ越す必要なんてあるんでしょうか。ここからでも、江南の学校へ進学できますけど」。小学生や中学生の子供を抱えているソウル城東区玉水洞(ソンドング・オクスドン)の金某(40)氏は、今年か来年あたりに、いわゆる「大峙洞(テチドン)での借家住まい」を始めると覚悟を決めていた。子供たちをを江南の高校に行かせるためには、居住地を移さなければならないためだ。

しかし、金氏は最近、この計画をあきらめた。高校選択制が導入されれば、江北からも、江南地域の高校へと進学できると思ったためだ。2010年度の高校新入生から、ソウル地域に適用される高校選択制(広域学校群制)が、江南や木洞(モクドン)など、いわゆる「学校群のプレミアム」の恩恵地域の住宅価格に影響を与えている。

これらの地域では、毎年、この時期になると、売買価格や賃貸価格がともに上昇したが、今年は異様な様子を見せている。さまざまな不動産対策など、ほかの変数とともに、学校群需要の減少で少なからぬ影響を受けるものと、不動産業界ではにらんでいる。

不動産情報会社である「不動産114」によると、今年に入って、ソウルのマンション価格は平均1.08%値上がりした。一方、江南区では1.3%、瑞草区(ソチョグ)では0.62%値下がりし、木洞の属している陽川(ヤンチョング)では4.42%値下がりした。

賃貸価格も同様だ。ソウル全体としては2.63%があがったものの、江南区では0.25%、陽川区では1.49%が下落した。

とりわけ、毎年9月は、本格的な秋の引越しシーズンが始まる時期にもかかわらず、今年は目立った動きがない。実際、木洞の新市街地3団地の115平方メートルのマンションの賃貸料金は、05年9月は2億7000万ウォンから2億8000万ウォンへ、昨年9月には3億1000万ウォンから3億2500万ウォンへと上昇したものの、今年は価格の変動がない。

秋の引っ越しシーズンが姿を消した1次的な理由は、政府が発表したさまざまな不動産対策のためだ。これに、高校選択制の導入を控えており、わざわざ江南や木洞に引っ越す理由がなくなった上、大学入試での内申の占める割合が拡大され、非江南圏にとどまろうとする雰囲気も感じられる。

大峙洞のウバン不動産業者は、「教育制度の変更のため、江南からほかのところに引っ越す人はあまりいないが、だからといって、新たに進出しようという需要も多くない」とした上で、「昨年までは、ソウルの江北や首都圏の新都市からも賃貸物件を探していたが、最近は、ずいぶん変わっている」と述べた。

しかし、「学校群のプレミアム」がこのまま衰退するかどうかについては、依然として異見が少なくない。江南や木洞の塾の町が依然として盛んである上、これらの地域は、学校群の需要のほかにも、住居地としてのメリットも多いためだ。

スピードバンクの朴ウォンガプ副社長は、「学校群は住宅価格を構成するさまざまな要因の一つに過ぎない」とした上で、「高校選択制が江南や木洞の住宅価格に及ぼす影響は、制限的にならざるを得ない」と分析した。