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ドバイ産油、史上初めて85ドルを上回る

ドバイ産油、史上初めて85ドルを上回る

Posted November. 03, 2007 09:09,   

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米国のサブプライム・モーゲージ(信用度が低い主体への住宅貸付)に対する不安感や原油高などが悪材料に働き、2日、韓国などアジア各国の株価が大幅に値を下げた。韓国の原油輸入の80%を占めるドバイ油の価格は、史上初めて1バレル=85ドルを上回った。

米国発の世界的な景気低迷の懸念が高まる中で、原油など原材料の価格が急騰し続けていることから、グローバル・スタグフレーション(成長率は低いものの、物価ばかり高くなる現象)を懸念する声も出始めている。

▲先行き不透明感強まる世界の証券市場〓同日、アジアの証券市場は原油高をはじめ、米サブプライム・モーゲージの悪化への懸念、米国株価の急落といった悪材料に直撃された。

ソウル証券市場でKOSPI(韓国総合株価)指数は43.80ポイント(2.12%)急落した2019.34で取り引きを終えた。コスダック(店頭市場)指数も11.84ポイント(1.46%)下がった797.66で引けた。

日本東京の日経平均株価は、前日より352.92円(2.09%)下げた16,517.48円で取引を終え、中国上海総合指数も136.48(2.31%)下落した5777.81で引けた。

これに先立って1日(現地時間)、ニューヨーク証券市場はシティグループに対する投資意見の格下げを契機に、サブプライム・モーゲージの悪化で金融機関が被る打撃が深刻だという懸念が浮上しながら急落した。

ダウ工業平均株価指数は362.14ポイント(2.60%)下げた13567.87で、ナスダック総合指数は64.29ポイント(2.25%)下げた2794.83でそれぞれ取引を終えた。

専門家たちは、サブプライム・モーゲージの悪化と米国景気鈍化に対する懸念が、世界の証券市場に周期的に影響するものと分析している。

▲ドバイ油、「心理的な抵抗線」越えた〓2日、韓国石油公社によると、1日に取引されたドバイ油の現物は前日より1バレル=4.39ドルが急騰して、85.69ドルで取引を終え、史上最高値を更新した。

三星(サムスン)経済研究所は今年9月にまとめた報告書で、「世界の経済が衝撃を吸収できる中東産ドバイ油の価格の心理的な抵抗線はバレル当たり84ドル台」と分析している。

ドバイ油の急騰は、前日、国際原油価格の急騰を招いた米国の原油在庫の減少と米連邦準備制度理事会(FRB)の金利引下げの効果が反映されたものと解釈している。

一方、米ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の米国産標準油種(WTI)12月引き渡し分の先物価格は、前日より1バレル=1.04ドル値を下げた93.49ドル、ロンドン石油取引所(ICE)の北海ブレント原油の先物価格は1バレル=0.91ドル値を下げた89.72ドルで取り引きを終えた。

国際原油価格の急騰で国内のガソリンスタンドで売られるガソリンの販売価格も、史上最高値を更新した。韓国石油公社によると、10月の最後の週(10月29日〜11月2日)、全国のガソリンスタンド1100ヵ所に対するサンプル調査結果、無煙普通ガソリンの平均販売価格は1リットル当たり1568.38ウォンで、1週間前より13.29ウォン急騰して史上最高値を記録した。

原油などの原材料と穀物価格の上昇傾向が続いて、スタグフレーションに対する懸念が高まっている。原材料価格の上昇で物価が高くなる中で、米国の景気減速が現実化すると、世界経済が鈍化するしかなく、この場合、対外依存度が高い韓国経済も少なくない打撃を被る可能性がある。



higgledy@donga.com swon@donga.com