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至る所に暗礁…MBノミックス「険しいスタート」

至る所に暗礁…MBノミックス「険しいスタート」

Posted March. 01, 2008 03:21,   

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29日、任命状を受け取った姜萬洙(カン・マンス)企画財政部長官など、李明博(イ・ミョンバク)政府初代の経済チームは、発足直後から危機管理能力を試されている。

●最安値更新を続けるドル

米連邦準備制度理事会(FRB)が金利を追加で引き下げるだろうという展望が、ドル安を招いている。

ユーロに対するドル相場は28日、米ニューヨーク為替市場で前日より0.48%(0.0073ドル)ドル安の1.5194ドルで取引を終えた。これで、ドルに対するユーロの相場は3日間連続して史上最高値の更新している。ユーロの為替相場は同日、取引の間一時1.5229ドルまで高騰した。

ドルは同日、ユーロのみならずスイスフランや日本円など、主要通貨に対しても史上最安値の水準で取引された。

米国ウォール街の専門家たちは、当分ドル安の傾向が続き、1ユーロ=1.55〜1.58ドル台まで下がるものと予想している。一部ではアジアや中東などがドルの保有を嫌って、基軸通貨としてのドールのプレゼンスまで揺らいでいるという分析も出ている。

●「原油=100ドル、金=1000ドル」の時代?

ドル安が続き、ドルで取引される原油価格や金の価格は相対的な値上がりしている。投機資金の流入も価格上昇をあおっている。

同日、ニューヨーク商業取引所で取引された4月引き渡し分のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は前日に比べて2.25ドル高騰した1バレル=102.59で取引を終え、史上最高値を更新した。

ドル安に、グローバルインフレへの懸念まで加わって、金の価格も高騰ぶりを示している。

金の先物4月物の価格は同日、ニューヨーク商業取引所で前日より0.7%(6.50ドル)値上がりした1オンス=967.50ドルで取引を終え、同じく史上最高値を更新した。

金の価格は昨年31%値上がりしたのに続き、今年に入っても14%高騰したわけだ。

●韓国経済、三兎を逃す?

国際原油価格や金価格の上昇はさまざまな側面で韓国経済に負担を強いられている。

まず、原油の輸入コストが上がり、経常収支は悪化せざるを得ない。毎年、大幅なサービス収支の赤字を出しているなか、経常収支すら悪化せざるを得ないのが現状だ。

原油高などの影響で、すでに1月、26億ドルの経常収支の赤字を出した。昨年12月に続き、2ヵ月連続の赤字の行進が続いているわけだ。1月の赤字幅は、1997年1月の31億3000万ドル以降ここ11年間で最も大きい。

輸入物価が値上がり、国内物価も値上がりの兆しを見せている。1月の消費者物価の上昇率は3.9%で、4%台が脅かされているなか、原油価格の上昇で物価を刺激すれば、景気運用に大きな負担となるものと見られる。

ドルに対するウォン相場が上昇傾向を示しているが、輸入物価の上昇にどれだけ緩衝的な役割を果たせるか、まだ分からない。さらに、ウォン高は物価の安定には役立つものの、輸出には悪影響を及ぼす。

高い物価や経常収支の赤字幅の拡大は、消費低迷や成長率の下落につながる。国際原油価格が10%上がれば、韓国の経済成長率は0.2%下がるというのが政府の試算だ。

三星(サムスン)経済研究所の権純旴(クォン・スンウ)首席研究員は、「韓国経済が成長や物価、国際収支など、ほとんどすべての分野で悪材料と出くわしている」と述べ、「規制緩和や開放を通じて競争力を高めることを除いては、ほかの解決策はない」と話した。



higgledy@donga.com havefun@donga.com