Go to contents

失敗に終わるか、韓国ベンチャーのナスダック挑戦

失敗に終わるか、韓国ベンチャーのナスダック挑戦

Posted June. 04, 2008 03:01,   

한국어

ある関係者は「ナスダック(NASDAQ)に上場したばかりの頃には約1300億ウォンの資金を調達するなど効果があったが、情報技術(IT)バブルが崩壊し、企業業績まで悪化すると取引が急減した」と話した。

韓国を代表し、華々しくナスダック上場を果たしたベンチャー企業が相次いで撤退している。没落する韓国ベンチャー企業の現実を物語る現象だ。

●上場時に比べ、大半の企業の株価が暴落

3日、韓国証券先物取引所と証券預託決済院によると、現在、ナスダックに上場している韓国企業は、未来産業をはじめ、ウェブゼン、Gマーケット、グラビティー、ピクセルプラスの5社。ハナロテレコム、スルネット、イーマシンズ、ワイダーザンはナスダックに上場したものの、その後上場廃止となった。

ナスダックでは、△株価が1ドル未満△流動株数50万株未満△流動株の時価総額が100万ドル未満△100株以上所有している株主が300人未満などの状態が30日以上続けば、その銘柄は上場廃止となる。

ハナロテレコムの関係者は、「昨年6月、上場廃止に踏み切った。当時1日の出来高は数千株にすぎず、上場の意味がなかった」と話した。しかも米国の保険に加入し、弁護士、会計士らを雇って英文の公示書類を作るなど、上場の維持に必要な各種費用の合計が年間10億ウォンにも達するなど、負担が大き過ぎたという。2000年の上場当時15ドルだった株価は昨年10ドルに下落した。

現在上場している企業もほとんどが苦戦を強いられている。

ハナ大韓投資証券によると、2日、終値基準で上場時に比べ株価が上昇した企業はGマーケット(15.1ドルから25.2ドル)1社のみだ。グラビティー(12.59ドルから1.46ドル)、ウェブゼン(6ドルから3.42ドル)、ピクセルプラス(32.04ドルから1.86)は株価が半分になったか、1ドル台にとどまっている。

このようにナスダック上場企業が苦戦している原因として、ITバブルの崩壊後、企業が新しい収益源を見出せず、業績が悪化したことが挙げられる。

未来産業は05年(19億ウォン)と07年(17億ウォン)には営業利益を計上したが、04年(−72億ウォン)と06年(−130億ウォン)には大規模の営業損失を計上した。

●韓国とは異なる投資者の対応も負担に

ナスダックに上場した企業は、韓国とは異なる米国投資者の対応という予期せぬ伏兵に出くわしたりもする。

グラビティーは05年、会社が発表した見通しに業績が達しなかったため、株価が急落した。これを受け、投資家たちが集団訴訟を提起し、昨年12月、示談金50億ウォンで和解した。06年にはヘッジファンドの運用者たちが経営業績に不満を示し、臨時株主総会を開いて経営陣を叱咤したこともあった。

グラビティーの関係者は、「上場維持のため年間10億ウォンもの費用がかかるのに、1日の出来高は全体の0.01%程度である上、株価も低迷している。はたしてこれほどの費用を払ってまで上場を維持すべきか悩んでいる」と打ち明けた。

●「損得計算が先行されるべき」

ナスダックに上場した企業とは対照的にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した企業は比較的善戦している。

現在、NYSEに上場した韓国企業は8社。このうちPOSCOは1994年の上場当時、37.25ドルだった株価が2日現在139ドルに上昇している。

新韓(シンハン)金融持株(31.4ドルから99.04ドル)とウリィ金融持株(16.25ドルから55.26ドル)をはじめ、LGディスプレー(14.05ドルから21.54ドル)、SKテレコム(13.84ドルから22.22ドル)、国民(クッミン)銀行(25.74ドルから61.8ドル)も上場時より株価が上昇した。

上場時に比べ株価が下落した企業はKT(27.56ドルから22.33ドル)、韓国電力公社(19.63ドルから15.86ドル)の2社だ。

証券専門家たちは海外の株式市場に進出するには、きめ細かな損得計算が先行されなければならないと助言する。



aryssong@donga.com chance@donga.com