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起死回生の韓国経済、「点滴」外せばダブル・ディップ?

起死回生の韓国経済、「点滴」外せばダブル・ディップ?

Posted July. 29, 2009 07:06,   

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李明博(イ・ミョンバク)大統領は27日、「出口戦略(Exit Strategy)は時期尚早だ」とし、拡張的な財政政策の基調を年末まで維持するという考えを示したが、財政支出の余力が底を付いた状態であるため、韓国経済が下半期に「ダブル・ディップ(一時的に景気が反騰するかに見えたが、再び下降局面に陥る現象)」に陥るのではと懸念する声が出始めている。

政府は第2四半期(4〜6月)に前期対比2.3%となった国内総生産(GDP)の伸び率が第3四半期には0%台に下落する可能性が高いと見て、景気回復基調を維持していくための対策作りに苦心している。

企画財政部の高官は28日、「2四半期まで経済成長をけん引してきた財政支出の余力がほとんど底をつき、経済成長率が第3四半期には1%を割り込む可能性を排除できない」と述べた。李大統領が経済回復の努力を持続するため、出口戦略の留保まで明らかにしたものの、経済成長率の急落が目に見えている中で、取り得る政策がなかなか見つからないというのが政府のジレンマだ。

政府は、主要事業費257兆7000億ウォンの65%を上半期に支出した。下半期には希望勤労事業など既に予定されている事業に財政が投入されるだけで、財政の追加投入は現在としては不可能だ。

しかし、財政支出に代わって韓国経済を下支えすべき民間投資と消費の持ち直しは、いまいちだ。5月の設備投資は前年同月対比13.1%が減り、7ヵ月間も二桁の減少を示している。民間消費は5月から前年同月対比上昇へ転じたものの、上昇率は1.7%に過ぎず、本格的な回復と読むには到底無理がある。

韓国経済研究院のチョ・ギョンヨプ経済研究本部長は、「現在の経済状況が今年初めの診断より好転しているのは確かだが、各種の財政投入による一時的な現象である可能性も排除できない。財政支出という『点滴』を打ってもらわなくても活動できる自活能力を身に付けるためには、政府の新しい政策接近が求められる」と分析した。

政府は、△規制緩和を通じての企業投資の誘導、△雇用対策の実効性の向上、△中小企業の生産性向上などの政策を検討しているが、効果は不透明だ。

現代(ヒョンデ)経済研究院の兪炳圭(ユ・ビョンギュ)経済研究本部長は、「財政政策の手段が消え、民間投資の低迷と消費減少といった3つの悪材料が重なると、韓国経済は下半期にダブルディップに陥る恐れもある」と指摘した。



peacechaos@donga.com lovesong@donga.com