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国家債務増加率、OECDでトップ

Posted October. 13, 2009 08:50,   

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12日にあった企画財政部(財政部)に対する国会・企画財政委員会の国政監査では、「財政の健全性」が最大の争点となった。議員らは与野党を問わず、鋭い質問を投げかけたが、尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)財政部長官も、「国民が見ているので、きちんと申し上げなければならない」と、政府方針を詳しく説明した。

自由先進党の林榮鎬(イム・ヨンホ)議員は、「李明博(イ・ミョンバク)政府の発足後だけでも、国の債務が200兆ウォン近く増加した」とし、「12年は金融性債務の割合は57.5%(07年末基準)から48%に減る一方、赤字性債務は52%に拡大される」と述べた。さらに、「盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権末期の07年の赤字性債務は42.5%であり、盧政府の方が(財政健全性の管理側面では)良かったのではないか」と畳み掛けた。金融性債務とは、融資金の回収などで返済できる債務のことで、赤字性債務は国民の税金で返済しなければならない債務のことを言う。

尹長官は、「昨年に発生した未曾有の経済危機を克服するための政策を推進したため、負債は増えざるを得なかった」と回答した。さらに説明を足そうとしたところを林議員に遮られると、尹長官は、「国民が見ている。国民に誤解されてはならないので、きちんと申し上げなければならない」として、最後まで発言を続けた。そのうえで、「経済全体の中で債務が占める割合から見て、韓国はどの国よりも健全であることは、国際的に認められている」と主張した。

財政部は、今年の韓国の国家債務を366兆ウォン(GDP比35.6%)と試算している。国際通貨基金(IMF)は、今年末の米国のGDP比の債務比率は88.8%、日本は217.4%になると予測した。

国の負債が増えるテンポが速すぎるという指摘も出ている。与党ハンナラ党の鄭亮碩(チョン・ヤンソク)議員は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の国家債務増加率を分析した結果、06〜10年の韓国は17.7%と上位4番目だったが、09〜10年は30.6%とトップで、平均(12.6%)の2.5倍に上っている」と懸念した。

公企業の負債を国家債務と見るべきかどうかをめぐっても議論が白熱した。ハンナラ党の金成植(キム・ソンシク)議員は、「10大公企業の負債は、08年末の157兆ウォンから12年には302兆ウォンに増える」とし、「公企業の事業計画や予算は、国会の統制権外であり、国家債務と算定されない『影の予算(Shadow Budget)』であり、実質的な国家債務だ」と主張した。民主党の康聖鐘(カン・ソンジョン)議員も、「主要4河川事業に水資源公社を巻き込んいるが、これは公企業の負債は国の債務に含まれないため、『財政の健全性が悪くなる』という批判を避けるためのものではないか」と追及した。

これについて尹長官は、「公企業は負債と共に資産も増えているので、負債問題はそれほど深刻ではないと思う」とした上で、「しかし、公共機関の先進化を進めるなかで、公企業の負債に対してはしっかり監視を行う考えだ」と話した。

財政健全性を巡る問題では、「経済から先に立て直すべきだ」としている政府方針に対して、「放漫な国家財政のシンボルだ」という議員らの批判が真っ向から激突。議論はしばらく続きそうだ。



lovesong@donga.com