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三星電子とソニー、次世代LCDで再びスクラム

三星電子とソニー、次世代LCDで再びスクラム

Posted January. 13, 2010 08:27,   

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日本のソニーと三星(サムスン)電子が合作会社「S−LCD」に30億ドル(約3兆4500億ウォン)を投資することを確定した模様だ。

三星電子の崔志成(チェ・ジソン)社長と李在鎔(イ・ジェヨン)副社長、張元基(チャン・ウォンギ)S−LCD社長は最近、米国ラスベガスで開催された電子博覧会「CES2010」のソニーブースを訪れ、ソニーのハワード・ストリンガー会長と非公開会談を行った。

会談の直後、ソニーの「ナンバー2」吉岡浩副社長と張社長は、すぐに具体的な協議を開始し、最終的に30億ドル投資を確定したという。

●三星とソニーの協力、原状回復

三星電子とソニーは、液晶表示装置(LCD)パネルの安定的な供給のために、2004年に共同で第7世代LCDパネルを生産する合弁会社「S−LCD」を立ち上げた。その後、両社は、投資を重ね、第8世代LCDパネルまで生産量を増やしてきた。04年末には、両社がそれぞれ保有している1万件あまりの技術特許を双方が無料で使用することを認める「クロスライセンス」契約まで交わし、友好関係を見せ付けた。昨年は、第8世代の生産ラインを増設し稼動に入った。

ところが、次世代生産ラインへの投資計画が打ち出されず、協力関係にひびが入ったのではないかとの観測も出た。ソニーと三星電子は、部品では協力するが、テレビ完成品市場では激しく競争する関係だからだ。とくに、30〜40億ドルが予想されている次世代生産ラインへの投資は、三星電子単独で進めるには無理がある状況だった。

この「不安定な同居」は、08年初め、ソニーがS−LCDの代わりに日本のシャープから、第8世代の次の世代である第10世代LCDパネルの供給を受けることを決め、憶測を呼んだ。三星電子は、すぐに、ソニーとは何の問題もないと釈明したが、疑問はなかなか消えなかった。

しかも、昨年8月には三星電子がLGディスプレイからモニター用LCDパネルを購入することを決め、韓国と日本の業界がいわゆる「国家連合」の態勢で対決するのではないかという解釈まで出た。しかし今回、共同投資を決めたことで両社の協力関係はさらに加速化する見通しだ。

●李在鎔副社長、試される経営手腕

一方で、両社の協力関係が修復された背景に関連して、三星の最高運営責任者(COO)である李在鎔三星電子副社長の活躍が注目を集めている。李副社長は、具体的な経営成果を出したことがあまりないという批判を受けてきた。今回「CES2010」は、三星グループに対する特別検察官の捜査が実施されてから経営一線から退いていた李副社長が昨年末、COOとして経営の前面に復帰して手腕を発揮した初の国際舞台と言える。

李副社長は、今回CES期間にドリームワークスやウォルト・ディズニー、マイクロソフトなど世界的な企業の最高経営者(CEO)たちに直接会って相互協力について協議した。またソニーのスゴリンガー会長とは、CES開催以前にも米国や韓国などで何度も会って関係を築いてきた。

今回、ソニーと三星電子の協力関係の復元は、李副社長が積極的に経営全般に関与して以来の初の収穫でもあり、李副社長の経営手腕が再評価される契機になりそうだ。



sanhkim@donga.com