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自動車性能研、韓国販売トヨタ車の不具合を調査

自動車性能研、韓国販売トヨタ車の不具合を調査

Posted February. 12, 2010 08:24,   

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10日、京畿道華城市松山面(キョンギド・ファソンシ・ソンサンミョン)にある自動車性能研究所の未来車試験棟の検査室。自動車のエンジン音がうるさい検査室に入ったら、トヨタの「カムリ」と「レクサスES350」が並んで置かれていた。乗用車の前にはそれぞれ形と材質が違う自動車の床マット15枚が二列で並んでいる。

研究員らはエンジンをつけた状態でアクセルペダルを踏んだ後、アクセルペダルが元の状態に戻るまでにかかる時間を確認した。マットを一枚ずつ運転席の下に敷いた後、アクセルペダルを最後まで踏む実験を続けた。トヨタのリコール騒ぎの発端となったアクセルペダルが床のマットにかかる現象が起きるかどうかを調べるためだった。

ムン・ジョンイン責任研究員は、「アクセルペダルの欠陥はトヨタで生産された車両に限られた問題だが、床マットはトヨタの車両でなくても発生しうると判断して、販売されている床マットを全て買い揃えてトヨタで起きた問題と同じ現象が起きるかどうかを調べている」と説明した。

1987年に設立された自動車性能研究所は、交通安全公団傘下の研究機関として国内生産自動車の衝突テストや各種安全基準に適合しているかを判定するところだ。自動車の欠陥を調べる国内唯一の研究所だが、一般にはあまり知られていない。位置もソウル江南(カンナム)から乗用車で1時間30分ぐらい離れた物静かな場所にあった。

このような自動車性能研究所が韓国で販売されたトヨタ車両の安全性を調べるようになって、注目されている。トヨタのリコールが国民的な関心事になっているだけに、研究所も素早く動いていた。30人が越える研究スタッフがトヨタのリコール関連業務に投入された。米国販売のレクサスに装着されたアクセルペダルと床マットを米国から緊急空輸してきた。リコール事態の主務部署の基準研究室所属の研究員14人のうち8人は、ブレーキの不具合によってリコールが決まったプリウスを調べるため、出張に出て席を外していた。迅速な調査のためには問題になった車両と同じ車両を確保するのが急務であるため、調査に協力するという車両の所有者がいれば、全国どこでも駆けつけるという。

研究所は国内で販売されるレクサスとカムリに入るアクセルペダルが米国でリコールが決まった部品と形や材質が違うことを確認し、今は韓国で販売された車両のアクセルペダルそのものに欠陥があるかどうかを調べている。研究所の創立メンバーであるヨン・キジュン研究企画室長は、「1987年研究所が設立されて以来、最も忙しい日々を送っている」と話した。

金ジンヨン所長は、「韓国のドライバーは車両に問題が生じると、補償を受けるか修理をして事を済ます場合が多い。他の車両にも欠陥が発生する可能性があるため、自動車欠陥届け出センターに知らせるのが重要だ」と強調した。金所長は、「自動車に問題がある場合は、ホームページ(www.car.go.kr)を通じて届け出てほしい」と話した。



buddy@donga.com