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唐辛子の辛味、がん発生を促進? 大学研究チームが初めて報告

唐辛子の辛味、がん発生を促進? 大学研究チームが初めて報告

Posted September. 07, 2010 03:20,   

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唐辛子の辛い味を出す成分である「カプサイシン」が、ガンの発生を促進させかねないという研究結果が、初めて出た。建国(コングク)大学特性化学部・生命工学科の李基遠(イ・ギウォン)教授は6日、「チョンヤン唐辛子のような辛い唐辛子を長期間大量に摂取すると、正常細胞に炎症が生じ、ガンになりかねない」とし、「その場合、60歳に発生するガンが、40歳から現れることもありうる」と話した。

研究チームは実験用マウスを使い、カプサイシンが正常細胞に及ぼす影響についての実験を行ってきた。その結果、カプサイシンは「EGFR」というタンパク質を活性化させ、炎症を誘導し、がんを引き起こすことを突き止めた。

同実験で使ったマウスは、皮膚がんにかかったと、研究チームは伝えた。李教授は、「辛すぎる食べ物は健康によくないという通説を立証したことになる」と言い、「辛すぎると思われる食べ物は、なるべく食べないほうが、がん予防に有効だ」と主張した。

しかし李教授は、唐辛子自体ががんを誘発するものではないと強調した。李教授は、「唐辛子はビタミンCが多く含まれており、ポリフェノールやカロチノイドなどの体に有益に成分が多い」とし、「ただ、辛い味に慣れている韓国人の場合、過度に大量の辛い唐辛子を摂取する場合、問題を引き起こしかねない」と話した。

同研究について、ソウル大学薬学部の呉禹宅(オ・ウテク)教授は、「現在、学界には唐辛子ががんを抑制するという主張もある」と述べ、過度な拡大解釈を警戒した。実際、英ノッティンガム大学医学部の研究チームは07年、カプサイシンがガン細胞のミトコンドリアのタンパク質と結合し、がん細胞を殺すという研究結果を、国際学術誌に発表したことがある。李教授チームの研究は、「がん研究(Cancer Research)」9月号の表紙論文として掲載された。



uneasy75@donga.com