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切り詰めても…家計食料支出の増加抑えきれず 物価高騰の実態浮き彫りに

切り詰めても…家計食料支出の増加抑えきれず 物価高騰の実態浮き彫りに

Posted March. 01, 2011 08:17,   

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昨年、庶民は野菜や果物、水産物の消費を減らそうと努めたが、食卓物価が高騰し、食料品の購入に前年度より、さらに支出していたことが調査の結果、分かった。特に、低所得層のエンゲル係数は、5年ぶりに最高値を記録し、食品物価の上昇により、家計負担が相当大きかったことが分かった。

28日、統計庁によると、昨年、家計が食料品・非酒類飲料の購入支出(名目価格基準)は、月平均31万6936ウォンと集計され、09年の29万7652ウォンより、6.5%増加した。しかし、実質価格基準の食料品・非酒類飲料の支出は、同期間、25万7067ウォンから25万8256ウォンへと0.5%増に止まり、消費はほとんど増えていないことが分かった。実質価格とは、物価変動による影響を取り除いたもので、実際の消費物量の増減を推定できる。

昨年、価格が35.2%高騰した野菜(野菜加工品を含む)支出は、名目基準では前年より、22.9%増加したものの、実質基準ではかえって3.3%減少した。消費者はより少ない量の野菜を消費したものの、野菜消費支出は、前年より大幅に増えたのだ。

果物(果物加工品を含む)も同様に、価格が12.4%高騰した影響を受け、名目支出は6.9%増えたものの、実質支出は3.7%減少した。太刀魚や鯖、イカなど生鮮水産物も、名目基準では1.9%増加したものの、実質基準では7.5%減少し、スケソウダラの干物、いしもちの干物、しらす干しなどの干物水産物は、名目支出が5.1%増加した一方、実質支出は4.7%減少した。

家計の食料品費支出による負担は、エンゲル係数にも表れている。家計消費支出(生活費)のうち、食料品・非酒類飲料の購入支出の割合を意味するエンゲル係数は、昨年は13.86%と、前年の13.85%より高くなった。しかし、実質基準でみた昨年のエンゲル係数は12.94%と、前年の13.39%より下がり、実際の食料品消費は小幅に減少したことが分かった。

特に、食料品費増加による家計への負担は、低所得層であるほど大きかった。所得を5段階に分けた場合、1段階(回0%)のエンゲル係数(名目基準)は20.47%と、前年(19.98%)より高く、05年の20.70%以来、最高値となった。一方、5段階(上位20%)のエンゲル係数は同期間、11.31%から11.45%へと小幅な上昇に止まり、4段階は13.09%から12.81%へかえって下落した。

統計庁の金信鎬(キム・シンホ)福祉統計課長は、「食料品は値上がりしても、減らせない基本消費量があるため、低所得層は、値上がりした食料品価格に耐えるため、他の分野でさらに切り詰めたものと見られる」と話した。



hyejin@donga.com