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ハナ金融持株の外換銀行買収、当局の承認遅延で契約破棄の可能性も

ハナ金融持株の外換銀行買収、当局の承認遅延で契約破棄の可能性も

Posted May. 10, 2011 05:45,   

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ローンスターと外換(ウェファン)銀行間の売買契約の満期が24日に迫っており、ハナ金融持株の悩みが深まっている。金融当局の外換銀行買収承認が、引き続き先送りとなり、契約破棄の可能性が高くなったからだ。

4日行われた金融委員会の定例会議で、外換銀行買収承認の件は上程さえもされなかった。18日に予定されている定例会議でも買収承認が処理されない場合、ハナ金融の外換銀行買収は厳しくなる。今月24日まで金融委員会が、ハナ金融による外換銀行の子会社への編入を承認しなければ、株式売買契約が終了し、双方とも契約を破棄できるようになる。

金融当局の承認が引き続き見送られているのは、ローンスターの大株主の適格性判断で迷っているためだ。ローンスターが外換銀行の大株主になるには、ここ5年間、関連法令の違反による処罰をうけていないことが前提となる。ところが、3月10日、最高裁判所が、柳会源(ユ・フェウォン)元ローンスターコリア代表や外換銀行、ローンスターの外換カードの株価操作疑いに対し、無罪宣告した原審を覆し、事件をソウル高裁に差し戻したため、状況が複雑になった。まだ裁判所の最終判決が出たわけでないため、最高裁が原審を破棄し、差し戻しただけで、ローンスターが外換銀行の大株主の資格を失ったと見るのは曖昧だと専門家は指摘している。しかし、最終判決を待とうとしても、ローンスターが違憲訴訟などに乗り出した場合、数年かかる可能性もあるため、金融当局は結論を見送り続けている。

ハナ金融は、金融当局の早期決定を首を長くして待っている。アジア開発銀行(ADB)の年次総会に出席するため、ベトナム・ハノイを訪問中の金正泰(キム・ジョンテ)ハナ銀行頭取は6日、金融当局の承認審査の遅延について、「当局は国全体のことを考えて適切な判断をすると思う。うちの行員は当然、合併が実現すると確信して、仕事に取り組んでいる」と話した。

金錫東(キム・ソクドン)金融委員長はこの問題と関連して、9日記者団に対し「できるだけ早く結論を出す。不確実な状況を長く持っていくのは望ましくない」と述べ、18日の定例会議で、どの方向であれ結論が出される可能性があることを示唆した。先承認後、適格性審査の可能性については、「そのようにはやらないと、最初から宣言した」と言い切った。しかし、18日の会議で適格性審査と売却承認の問題が同時に結論付けられるのは難しく、売買契約機期限である24日までに当局が結論を出せない可能性も、慎重に提起されている。

金融市場の一部では万が一、24日までに金融当局の判断が出なかった場合、ローンスターは契約延長しない可能性が高いと見ている。ローンスターはハナ金融との交渉が決裂しても、損することがないからだ。1兆600億ウォン規模の現代(ヒョンデ)建設売却利益に、今後ハイニックス売却利益まで手に入れられるという計算からだ。金融界の関係者は、「今回の買収が破棄された場合、ローンスターの『懐』はさらに暖かくなる」と話した。一方、外換銀行は9日、理事会で当初の予想とは異なり、四半期配当を行わないことを決めた。ローンスターが四半期配当で、現金獲得への批判世論が根強いことを意識したための決定と見られる。



yunjung@donga.com