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アリラン2号の「定年」、さらに2年延長

アリラン2号の「定年」、さらに2年延長

Posted July. 28, 2011 07:56,   

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多目的実用衛星「アリラン2号」が、もう2年間任務を遂行する。韓国航空宇宙研究院(航宇研)は27日、アリラン2号が当初の予想寿命3年から2年経っても正常に稼働しており、13年7月まで任務期間を延長することを明らかにした。2度目の延長だ。

アリラン2号は06年7月28日、ロシアのプレセツク宇宙基地でフルニチョフ社が開発した発射用ロケットに搭載されて打ち上げられた地球観測衛星だ。フルニチョフ社は、韓国初の衛星打ち上げロケット「羅老(ナロ)号」の1段目を製作・供給した企業だ。

99年に打ち上げられた「アリラン1号」は07年末に地上の管制局との交信が途絶えて任務が終わったため、アリラン2号は宇宙にある唯一の「韓国産衛星」となった。

衛星の寿命を決める最も重要な要素は燃料の量だ。燃料は、宇宙の破片(宇宙ゴミ)との衝突を避けるなど、衛星の位置を人為的に移動させなければならない際、動力として使う。チョン・デウォン航宇研低軌道衛星管制チーム長は、「アリラン2号には46.3キロ残っている」とし、「この2年間で20.7キロ使っただけで、アリラン2号がもう2年活動することに問題はない」と強調した。

衛星の多くの電子部品も状態が良好だという。

これまでアリラン2号は、地球上空685キロで地球を約2万6000回まわって1メートル級の高解像度衛星写真約200万枚を送った。航宇研は、このうち約1万5000枚をアラブ首長国連邦(UAE)や欧州連合などに売って収益を上げた。

アリラン2号は、「映像寄付」活動も行った。昨年1月には、マグニチュード7.0の地震が起き、ハイチが廃虚になると、この地域を精密に撮影し、救護活動のための移動経路や物資の伝達経路の把握に貢献した。

アリラン2号の後続機種「アリラン5号」は、10月にロシアのヤスンイ発射基地でドネプロロケットに搭載され打ち上げられる予定だ。アリラン5号は、光学カメラをつけたアリラン2号とは違い、全天候型映像レーダーを装備する。雲がかかっていたり、暗い夜であっても地球を観測することができる。アリラン5号が活動を始めれば、梅雨の集中豪雨による被害も、写真撮影によって迅速に確認することができる。来年には、解像度70センチ級の「アリラン3号」も打ち上げられる予定だ。



uneasy75@donga.com