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家計向け貸出金利、受信金利の2倍以上も上昇

家計向け貸出金利、受信金利の2倍以上も上昇

Posted November. 07, 2011 06:04,   

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家計向け貸出金利が受信金利の2倍以上上った。このため、銀行は今年に入って2兆ウォンが越える利子をさらに稼いだ。国庫債と会社債、金融債の金利は安定した様子を見せて政府、企業、銀行は「低金利」を楽しんでいるが、家計だけが「高金利」に苦しめられている。

6日、銀行圏と中央銀行の韓国銀行によると、預金、積金など銀行の資金調逹金利を示す受信金利は昨年末、年2.85%から今年9月末3.1%で、9ヵ月の間で0.25%ポイント上昇した。同期間、家計向け貸出金利は年5.35%から5.86%で0.51%ポイント急騰した。企業向け貸出金利は0.27%ポイント上昇して受信金利と同じぐらいの上げ幅を見せたが、家計向け貸出金利だけが特に大幅に上昇した。銀行圏全体の家計向け貸出が449兆ウォンに達し、家計向け貸出金利が0.51%ポイント急騰したため、借受人が追加的に負担する利子は2兆3000億ウォンに達した。

反面、国庫債、会社債、金融債など他の市場金利は今年に入って安定傾向を維持し、政府、企業、銀行など債券発行主体は相対的に利子負担が少なくなっている。政府が発行する国庫債(3年満期)は昨年12月から今年9月まで0.2%ポイント増に止まり、会社債は0.07%ポイントしか上らなかった。銀行が資金調達のために発行する金融債も0.14%ポイント上昇にとどまった。これは韓国銀行の基準金利の引き上げにも関わらず景気低迷への懸念で、安全資産の債券の人気が高くなったためだ。債券価格が上ると、金利は下がる。

このように家計向け貸出金利だけが大幅に上がったことに対し、銀行に有利な貸出金利の決定構造にメスを入れるべきという指摘が出ている。住宅貸出の半分、信用貸出のほとんどは、譲渡性預金証書(CD)金利の推移によって貸出金利が決められるCD連動型だ。言い換えれば、家計向け貸出の60%ぐらいをCD金利が左右する。ところで、他の市場金利と違って、CD金利だけが今年に入って0.78%ポイントも上昇した。CD金利は取引そのものが殆どないため、銀行が金利水準を決められるとされている。実際、CD金利は銀行の受信の中で占める割合が少なくて、受信金利を代表できない。9月末現在、1086兆ウォンに達する銀行の受信額の中で、CDで調達した金額は34兆ウォン(3.1%)に過ぎない。

韓国銀行の関係者は、「CD金利は市場金利としての機能を失ったが、銀行はCD金利にこだわっている」と話した。三星(サムスン)経済研究所のチョン・ヨンシク首席研究員は、「銀行の貸出金利は受信金利が反映されて決められるのが筋だが、信用貸出金利はそうでないのが事実だ。昨年、市場金利を反映するCOFIX(資金調達費用指数)連動住宅担保貸出を打ち出したように、家計向け貸出の3分の1を占める140兆ウォン規模の信用貸出金利も市場金利を反映する金利指標を適用する必要がある」と話した。



higgledy@donga.com