Go to contents

超高層ビル施工トップの韓国、設計は外国人だけの宴

超高層ビル施工トップの韓国、設計は外国人だけの宴

Posted November. 19, 2011 03:27,   

한국어

仁川(インチョン)市・松島(ソンド)国際都市に聳え立つ68階建ての「北東アートレイトタワー」とソウル松波区蠶室(ソンパグ・チャンシル)で盛んに工事が行われている123階建ての「ロッテスーパータワー」、釜山市海雲臺区(プサンシ・へウンデグ)のセンタムシティで、着工を控えている108階建て規模の「WBCソロモンタワー」には共通点がある。5年以内に300メートルを超える韓国の代表的超高層ビルとして完成されること。そして軒並み、外国の有名建築設計会社が設計を引き受けていることだ。

不動産の景気低迷の直撃を受け、落ち着きを見せていた複数の「摩天楼プロジェクト」が、動き始めているが、超高層建築技術の花形と言われる設計分野は、外国企業の独壇場となっている。海外有名建築家らが、国内超高層開発プロジェクトの主要設計を総なめしている。

特に、建国以来最大の都心開発事業という評価を受けている龍山(ヨンサン)国際業務地区は、企画や計画、基本設計に、韓国人建築家はただの一人も入っておらず、海外建築設計会社19社が独占した。建物1件当たりに数百億ウォン代に上る超高層設計を、外国人の手に全て頼っていることになる。

世界で150階以上の超高層ビルを施工する経験のある国は、韓国が唯一なほど、超高層ビルの施工能力は、世界最高のレベルといわれているが、設計分野では名刺を出すことすらできないほど、遅れている。

国内設計専門会社各社は、最初から企画設計過程から外され、「設計技術の事大主義」という批判が殺到している。建設専門家らは、「基本的な技術はあるが、経験不足の国内会社に実績を積み上げられるチャンスを与えるべきだ」と声高に主張している。

●建国以来の最大開発事業、設計は全て外国人

総事業費31兆ウォンに、設計費だけでも3269億ウォンに上る龍山国際業務地区の開発事業は、米国や欧州、日本の建築設計会社19社が、全体開発を総括企画するマスタープランから、各区域別建築物の設計を全て引き受けている。

同時多発テロで崩壊した米ニューヨークのワールドトレードセンターの建て直しの設計を引き受けた有名建築家、ダニエル・リべすキンドが総括企画者となり、フランス・パリのポンピドゥーセンターを設計したイタリア出身のレンゾ・ピアノ、世界際高層ビル、ブルジュ・ハリーファを設計した米建築家、エイドリアン・スミス、ドイツ・ベルリンのソニーセンターを設計した米国のヘルムート・ヤーンなど、海外のスター建築家が大勢参加する。



imsoo@donga.com