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グーグル、アップルのウェブブラウザ、訪問記録をこっそり収集した

グーグル、アップルのウェブブラウザ、訪問記録をこっそり収集した

Posted February. 20, 2012 06:36,   

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グーグルがアップルのアイフォーンやアイパッドに取り付けたウェブブラウザから、ユーザーのホームページ訪問情報をひそかに収集してきたことが明らかになり、波紋を呼んでいる。今回の出来事は最近、グーグルの個人情報通号管理方針などを巡り、韓国内で起きたプライバシー侵害議論にも油を差すものと見られる。

19日、情報技術(IT)業界や外国メディアによると、グーグルはアップルのウェブブラウザ「サファリ」に、特殊プログラムを取り付け、ユーザーのホームぺージ訪問習慣などを追跡し、収集してきた。当初アップルは、サファリで訪問記録などを第3者が収集できないように食い止めていた。しかし、グーグルは、一般広告を装ったプログラムを通じ、サファリからひそかに情報を流出させてきたことが分かった。

情報収集のやり方も巧妙だった。グーグルは、検索広告に自社のソーシャルネットワークサービス(SNS)・「グーグルプラス」を広報のための「+1」(フェイスブックの「いいね」と同様の機能)ボタンを入れておいた。ユーザーが、グーグルプラスにログインした後、このボタンを使用することに同意すれば、ユーザーに内緒で、訪問記録まで追跡できるソフトウェアが、スマートフォンやパソコンに自動に設置されるようにしている。

グーグルは、米国の訪問者数上位100位サイトのうち、23件にも、自社の追跡プログラムを取り付けた。グーグルは問題が持ち上がると、直ちに同プログラムを削除した後、「個人情報は収集していない」と釈明した。

昨年基準のアップルのアイフォーンやアイパッド、アイポット、タッチなど、ウェブブラウザ「サファリ」を基本搭載した機器の累積販売台数は、計1億5600万台に上る。

米議会は17日(現地時間)、連邦取引員会(FTC)に対し、グーグルがアイフォーンユーザーの利用記録を違法で追跡した容疑を巡り、調査を要求した。議員らはグーグルの今回の行為は、昨年、FTCとグーグルとが交わしたプライバシー保護協約に違反しかねないと見ている。

今回の事態で、「ビックブラザー」になりつつあるグーグルへの国内外の反発もさらに強まる見通しだ。グーグルは来月1日から、グーグルが運営する検索やGメール、ユーチューブの動画など、60あまりのサービスの個人情報を一つにまとめると明らかにした経緯がある。

グーグルはより正確で便利なサービスを顧客に提供するためだと主張しているが、国内外の専門家や市民団体は、プライバシー侵害を招くことになるだろうと反発している。放送通信委員会も最近、グーグルの新たな個人情報統合政策に対し、国内法に反しているかどうかについての調査に取り掛かり、大統領直属の個人情報保護委員会もこの問題について検討している。



kyu@donga.com witness@donga.com