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「韓国、世界貿易8位へと跳躍」は政府統計のミス

「韓国、世界貿易8位へと跳躍」は政府統計のミス

Posted February. 21, 2012 08:49,   

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韓国政府が提供した間違った貿易統計が原因、世界貿易順位がしばらく逆転する珍事が起きた。

韓国貿易協会(貿協)は20日、今月16日に発表された世界貿易機関(WTO)の主要諸国、上位70ヵ国の貿易統計を引用し、「昨年、韓国の年間貿易規模は計1兆809億ドルと、イタリアを抜き世界8位に躍り出た」と明らかにした。貿協は、「昨年の韓国貿易、史上初の世界8位へと跳躍」というタイトルの報道資料の中で、「韓国の貿易規模は2008年、世界11位を記録した後、2011年まで毎年1ランクずつ上昇したことに大きな意味がある」と評した。

しかし、WTOの統計は、昨年12月の韓国の輸出額のミスをそのまま反映していたことが、確認の結果明らかになった。知識経済部(知経部)によると、WTOの統計に掲載された韓国の昨年の年間輸出額は計5565億ドルだが、実際は5552億ドルが正確な数値だ。

これは、関税庁がまとめ、知経部が先月1日に発表した2011年12月の輸出入を巡る動向で、輸出額を実際(477億4400万ドル)より約20億ドル多い496億5700万ドルと集計したためだ。知経部や関税庁は、「ある中堅鉄鋼メーカーが輸出額を届けた際、『10億ウォン』を、『10億ドル』と誤って記載したことによるミスだ」と釈明した。輸入額(5244億ドル)には問題はなかった。

輸出額を修正した場合、昨年の韓国の貿易規模は計1兆796億ドルに下がり、イタリア(1億801億ドル)より5億ドルも少ない世界9位だ。政府が間違った統計をWTOに渡した結果、貿易順位が歪曲されたのだ。輸出入業務の主務省庁である知経部はこのような事実に後で気付き、貿協に対し報道資料配布の取り消しを指示する一方、関係省庁(企画財政部、統計庁)を通じ、WTO統計を見直すことになった。



sukim@donga.com