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試行錯誤も大型ロケットの技術と経験は着々と蓄積 北朝鮮ロケット打ち上げ失敗

試行錯誤も大型ロケットの技術と経験は着々と蓄積 北朝鮮ロケット打ち上げ失敗

Posted April. 14, 2012 08:27,   

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北朝鮮のロケット発射は失敗に終わったが、今回の発射を通じて、北朝鮮はロケット技術で得たものがあると専門家たちは分析した。ロケットを開発してきた殆どの国が失敗を通じて経験を蓄積し技術を発展させてきたからだ。

英国、フランス、ドイツが共同に開発した人工衛星ロケット「ヨーロッパー」は、1961年から1971年まで、11回行われた試射で7回を失敗した。昨年、宇宙ドッキング実験に成功した中国も、衛星ロケットの打ち上げで失敗を繰り返した。1997年にはロケット「長征」が発射場近くの村を襲い、6人の死者を出したこともある。度重なる失敗にも関わらず、宇宙開発を続けてきた中国は、2020年には宇宙ステーションを建設する計画を樹立している。羅老(ナロ)号で2度の打ち上げ失敗を経験した韓国も、失敗から多くのことを学んだと、専門家らは話している。

韓国航空宇宙研究院のチェ・ヨンソク研究委員は、「ロケット打ち上げの失敗は、ロケット開発の初期に頻繁に起きるものだ。北朝鮮もロケット開発を進める中で経験する試行錯誤だと言える」と話した。

北朝鮮の今回の発射失敗は、ロケットの推進力を向上させる過程で起きたものだ。これを通じて大型ロケットの技術に対する経験を得たと見られる。1998年に発射した「テポドン1号」は、全重量が27トンだったが、2009年の「銀河(ウンハ)2号」は70トンだった。今回の「銀河3号」は92トンに上る。

専門家たちは、銀河3号には銀河2号より出力が10%以上高いエンジンが採用されたと予想した。北朝鮮がイランとミサイル技術を共有しながら、大型ロケット技術を受けたものと推定されるからだ。

北朝鮮はロケットの射程を着実に伸ばしている。銀河2号の時は、段分離にも成功した。ロケット発射を繰り返しながら、関連技術を着々と蓄積しているのだ。

だが、一部では今回の発射失敗は、北朝鮮に手痛い経験になるだろうという見方もある銀河3号が銀河2号と大きく変わらないことから、今回の失敗で得るべきものはなかっただろうという見方もある。建国(コングク)大学のイ・チャンジン航空宇宙工学科教授は、「ロケットの打ち上げは、十分な実験を経なければならなく、打ち上げの日時の決定も慎重にしなければならない」とし、「北朝鮮は金日成(キム・イルソン)生誕100年(15日)という政治的な決定を追われて、ロケット発射を性急に推進したものと見られる」と話した。



ilju2@donga.com