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世界最高270メートル主塔

Posted April. 30, 2012 08:32,   

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体がふらつくほど風が感じられた。足の踏み場として作られた鉄板の隙間から光陽(クァンヤン)の沖を見るとめまいがするほどだ。往復4車線の道路は、青い海の上に描かれた実線のようだった。顔を上げて四方を見渡すと、麗水(ヨス)の霊鷲山(ヨンチュィサン)、光陽の白雲山(ペクウンサン)の稜線、智異山(チリサン)、天旺峰(チョワンボン)、南海(ナムヘ)大橋の赤い主塔が一目で見えた。海抜270メートルの高さの李舜臣(イ・スンシン)大橋の主塔で体験した風景だ。

全羅南道(チョンラナムド)の光陽と麗水を結ぶ李舜臣大橋は、5月12日に開幕する「麗水エキスポ」の関門の役割を果たすことになる。10月に予定された開通に先立ち、5月初めに臨時開通することとなり、現在の最終作業の真っ最中だ。

李舜臣大橋は、大林(デリム)産業が韓国の技術だけで作った国内初の吊り橋だ。吊り橋は、橋の両端と中間に塔を建て、塔に連結されたケーブルで橋脚の上板を支える。米サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジや国内の西海(ソヘ)大橋が代表的な吊り橋だ。

最先端の装備と技術が動員された李舜臣大橋は、いくつかの記録を立てる予定だ。まず、ケーブルを連結する主塔の高さが海抜270メートルで、1位のデンマークのグレートベルト橋(254メートル)を抜いて世界最高になる。大林産業のソ・ヨンファ現場所長は、「ソウルの南山(ナムサン、262メートル)や63ビルディング(249メートル)よりも高い」と耳打ちした。橋の長さ(2260メートル)も国内の吊り橋の中で最長だ。

主塔と主塔の間の長さは1545メートルで国内で最も長く、世界で4番目だ。サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ(1280メートル)よりも長い。主塔と主塔が離れているほど、吊り橋の施工技術力が優れていると評価される。

大林産業のキム・ユン副会長は、「『海上橋梁の花』と呼ばれる吊り橋を自国の技術のみで施工できるのは、米国、中国、日本、英国、デンマークなどごく少数だ」とし、「李舜臣大橋のような超大型吊り橋の建設を4年5ヵ月という短い期間で終え、臨時開通をするのも前例がない」と話した。そして、「李舜臣大橋の成功的な施工を踏み台にして、吊り橋施工市場の世界的な強者になる」と意気込みを見せた。



teller@donga.com