高病原性鳥インフルエンザ(AI)ウィルスであるH5N1が空気を通じて人に感染し得るという研究結果が出た。これは、鶏や鴨などの鳥類感性固体と直接接触してこそH5H1に感染するという既存の学説を覆す内容だ。
オランダ・エラスムス医学センターのロン・フーシェ教授は、世界的な科学誌「サイエンス」の21日付に公開した論文の中で、H5N1ウィルス遺伝子の5ヵ所を操作してフェレットに投与した結果、空気を通じたH5N1の感染を確認したと明らかにした。
研究チームは、H5N1研究チームは、ウィルス遺伝子に突然変異を起こしてフェレットに投与した後、感染したフェレットから再びウィルスを抽出するプロセスを10回繰り返し、突然変異ウィルスを得た。同教授は、論文の中で「突然変異を経る中でH5N1ウィルスが空気から感染することを確認した」と明らかにした。
世界保健機構(WHO)の集計によると、H5N1は2003年から今年6月7日まで世界15ヵ国で感染者606人に上り、このうち58.9%に当たる357人が死亡するほど致死率の高い感染病だ。
国立保健研究院・生物安全評価課のユ・チョングォン課長は、「今度の研究結果がH5N1感染率を下げるのに利用されるのか、逆に感染率を高めるのに悪用されるかは見守らなければならない」と話した。
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