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韓国政府、北朝鮮ハッカー対応で精鋭の「ホワイトハッカー」育成

韓国政府、北朝鮮ハッカー対応で精鋭の「ホワイトハッカー」育成

Posted July. 03, 2012 07:56,   

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韓国政府は、韓国のサイバー安全保障を担当する6人の情報セキュリティ特殊部隊員を育成する方針を決めた。サイバー上での戦いは、数的優勢を打ち出して戦う戦闘ではなく、「1人の天才」が戦局を分ける頭脳戦だと判断したからだ。

知識経済部と韓国情報技術研究院が19億ウォンの予算を投入し、来年3月までに6人のホワイトハッカー(善意の目的を持ったハッカー)を選抜する「ベストオブザベスト」プログラムを今月開始することが、2日確認された。

ホワイトハッカーは、△クラウドコンピューティングのセキュリティ、△スマートフォンのハッキング事故に備えるモバイルセキュリティ、△サイバーハッキングと物理的な政府施設に打撃を与えようとする試みとを同時に遮断する融合型セキュリティ、△セキュリティの穴を探索する脆弱点分析、△デジタルフォレンシック(サイバーハッキング証拠の収集)、△情報セキュリティ関連法律と政策を諮問するセキュリティコンサルティングの6分野に1人ずつ選抜される。

韓国政府は先月、有名ベテランハッカー237人から願書を受け付け、書類審査や面接を経て、計60人余りを選抜した。テレビのオーディション番組のように順番に振り落とし、6人まで絞っていく予定だ。最終的に選ばれたホワイトハッカーには、1人当たり2000万ウォンの奨学金を支援し、希望する海外機関での追加教育を受けるチャンスも提供する。

さらに、国家情報院や警察庁、サイバー司令部など、サイバーセキュリティを担当する国家機関に、人材プールで優先的に供給し、希望者に限り、民間情報セキュリティ会社への就職も支援することにした。志願者らは、高校生から大学院生まで多岐に渡っており、ハッカーコミュニティの有名人もいるという。

教育カリキュラムも差別化を図った。各分野の専門家らが弟子入りの形で受講生を教え、海外からのハッキングの試みが多発していることを考慮し、外国語過程も盛り込んだ。ハッキング技術を悪用するのを防ぐため、情報保護を巡る倫理教育も、カリキュラムの中に含まれている。

韓国情報技術研究院の柳鉂相(ユ・ジュンサン)院長は、「韓国は情報技術(IT)のインフラが優れており、サイバー攻撃を受ける確率も高いが、いざ情報セキュリティ関連人材となると質は落ちていると判断し、今回のカリキュラムを企画した」と話した。

実際、韓国インターネット振興院(KISA)の「2011国内情報セキュリティ産業を巡る実態調査」によると、国内には優秀な情報保護研究開発人数が少ない。技術等級で分類した際、人数の割合は初級>中級>高級>特急の順となっている。



coolj@donga.com