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携帯電話—DRAM、IT株引き上げのけん引役

携帯電話—DRAM、IT株引き上げのけん引役

Posted November. 26, 2002 23:04,   

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情報技術(IT)株への期待感が高まっている。今年第3四半期(7〜9月)の実績が良好なうえ、来年度の見通しが明るいためだ。しかし、分野別では明暗が分かれている。インターネット業界の収益モデルが相変わらず不安定で、ソフトウェアシステム統合(SI)業界のほとんどは赤字に苦しんでいる。

▲IT景気回復、三星電子は楽観的な見通し〓大宇(テウ)証券のチョン・チャンウォン研究員は、「アジア市場の急成長と携帯電話の買い替え需要に支えられて、来年度のIT景気は回復に向かう」と予想している。

世界の半導体市場でアジアが占める割合は、2001年の30%台から今年は40%へと上昇した。割合が高くなったうえ、成長のスピードが速いため、来年、アジアが世界のIT景気回復を引っ張るという分析が出されている。

携帯電話業界は、買い替え需要に支えられて、来年、好況の見通しだ。韓国ではカラー携帯電話から高速インターネット携帯電話へ、海外では白黒からカラー携帯電話へと需要が変わっている。DRAM市場も、来年上半期までは上昇ムードが続くと予想される。メリッツ証券のアン・ソンホ研究員は、「来年上半期までDDR(ダブルデータ—レート)のDRAMの価格が弱気を示した後、上昇に転じる」と述べた。

IT市場回復の恩恵は、三星(サムスン)電子に集中するとみられる。チョン・チャンウォン研究員は、「DRAMと携帯電話が補完的に三星電子の実績を押し上げる」と予想した。同氏は、来年度の第2四半期(4〜6月)の末頃、三星電子の株価が50万ウォン台に達するという見通しを示した。

▲インターネット株に対する期待と懸念〓10月末以後、米国のインターネット会社の株価が大幅に値を上げた。ヤフーは1ヵ月で株価が倍増しており、同種のほかの会社の株価も20%台の上昇率を記録している。

韓国も同じ現象を示している。先週の1週間で、実績が上向いたことを受け、インターネットポータルサイトのダウム、インターネット自動接続サービスを提供しているネオウィズ、インターネットショッピングモールのインターパークの株価がそれぞれ15%、19%、31%ずつ値を上げた。

ダウム、オクション(インターネット競売サイト)、ネオウィズ、インターパークなど、韓国の主なインターネット会社4社の営業利益は、第2四半期に37億ウォンを記録して黒字に転じたが、第3四半期には売上高が1000億ウォンを上回って、77億ウォンの営業利益を出した。

しかし、インターネット株の値上げの足かせも少なくない。インターネット業種の平均株価収益比率(PER)は数十倍に達し、株価が依然高く評価されているという指摘が多い。

現在、主な収益源がインターネットゲームとアバタなど「エンターテインメント」になっているが、こうした収益モデルが将来的にも安定的なのかどうかも不透明だ。世宗(セジョン)証券のクォン・ヨンサム研究員は、「民間消費が冷え込むと、有料化に乗り出したインターネット会社の利益にかげりが出かねない」と指摘した。

また構造調整も課題のひとつ。最近、脚光を浴びているオークションは、子会社を整理し、透明な帳簿で投資者に評価されている。しかし、子会社と投資会社をそれぞれ10社ずつ傘下に収めているインターパークは構造調整を強く迫られている。

▲SIは鈍い回復〓フォースデータ—、東洋(トンヤン)システムズ、新世界(シンセゲ)I&Cなど、大手企業系列のSI会社は、最近、利益を増やし、成長の可能性を示したが、業界の平均利益率は今だ5%を下回っている。

ソフトウェア・セキュリティ・ネットワーク統合(NI)分野も同じ。アンチョルス研究所、フューチャーシステムなど、黒字を出した企業は数えるほどしかない。平均利益率が「0」に近く、証券会社の研究員が分析対象から外している会社が増えている。



李恩雨 libra@donga.com roryrery@donga.com