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「学校給食?食べる気になれません」

Posted September. 10, 2001 09:37,   

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6日、昼の12時20分、ソウルのK女子中学校。昼休みを告げるベルが鳴ると、子供たちが食堂に一斉に詰め掛けた。この学校では、全校生徒の95%に給食を提供している。

この日の献立は、ご飯にジャガイモスープ、イカのフリッター、キュウリとキキョウの和え物、白菜キムチなどで、デザートとして葡萄が少々出された。

学生たちは、ジャガイモスープは多少しょっぱいうえ、揚げたイカに水飴を絡ませたイカのフリッターは甘すぎるとの反応を示した。ファーストフードの味に馴れている子供たちは、キュウリとキキョウの和え物などには、初めから目向きもしなかった。

3年生のチョウさん(15)は、「家の食事に比べて確かに質が劣る」としながらも「母が毎日お弁当をつくるのが億劫だというので、我慢して食べている」と語った。2年のキムさん(14)も、「『学校給食はとても食べられない』と、別途お弁当を持参する子も多い」と話した。

同じ頃、全校生徒を対象に学校給食を実施しているソウルS中学校の1年1組の教室。校内に別途の食堂が設けられていないため、教室で「食事パーティー」が繰広げられた。ご飯にキムチのお好み焼き、牛肉のスープ、大根キムチ、干物の甘辛和えなどが提供され、デザートとして100ウォンするヨーグルトが出された。学生たちは、ご飯とスープはまあまあだが、おかずは物足りないという反応だった。

それでも「食べ盛り」の子供たちは、10分足らずでそれぞれのトレーを、きれいに平らげた。しかし、かなりの学生たちは「普段でもお肉のおかずは数えるくらいしか出ないうえ、ソーセージが出ても一人当たり3〜4個ぐらいしか渡らないため、おかずが足りない」と、不満を打ち明けた。この学校の昼食代は、一人当たり2200ウォン。

それでもK女子中学校とS中学校は、他の学校に比べると学校給食の質はまだましな方といえる。食堂のないうえに生徒数が1500人を超えるソウルのB女子中学校は、お昼の時間に合わせるため、1時間目から教室の外の廊下にご飯とおかずが運ばれる。いざ食事を受け取ると、スープは冷めきっているし、おかずは乾いているのが当り前。学校給食最大のメリットとされる「ほかほかの」食事は想像もできない。

同校2年のオさん(14)は、「カレーの場合、ソースが水っぽすぎて『カレー汁』のような感じがするし、ウロコをきれいに取らなかった魚は、生臭い臭いのため食べる気がしない」と述べた。オさんは、我慢の末、最近再びお弁当を持参する様になった。

学校給食は、味もさながら、ずさんな衛生問題をめぐり論難が生じている。インターネット上の給食関連サイトには、いわゆる「給食怪談」と呼ばれる意見が多く掲載されている。

「本当に先日(3日)は、言葉が出ませんでした。どうすれば、スープから虫が3匹も出られるのか・・・」(ID、クンミョンイン)

「スープからハエが出てきました。過ちを認めて取替えてくれればいいものを、そんなことはないと言い張ります。前回はクモも出てきました」(ID、S高生徒)

「ソウルのK高生徒ですが、スープからビニールが出てきました。この頃、環境ホルモンだので物騒な世の中なのに・・・」(ID、ユ・ホヨン)

一方、あまりにも「衛生」に気を使いすぎて問題になったケースもある。ソウルのD小学校に通う息子を持つ主婦のキムさん(45)は、「子どもが『食器はもちろん食べ物まで消毒薬の匂いがする』と訴えている」と打ち明けた。

キムさんは「学校の運営委員会に参加するものの、先生方の前で一々問題点を指摘するのがぎこちなく、単に給食状況について説明を聞く程度に止まっている」と付け加えた。

教師の一人は「一部の学校では、意思決定権者と血縁・地縁・学縁などの関係があったり、謝礼(リベート)を渡す業者に給食を委託して、食事の質を低下させることもある」と指摘した。

ソウル市内の殆どの中学と高校の校長らは、「生徒側の負担金2000〜2500ウォンの給食代だけでは献立の質を向上させ難いだけに、政府が小学校だけでなく中学や高校にも、食材費または学校食堂の運営費などを支援しなければならない」と語った。



鄭景駿 news91@donga.com