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整形外科に目立つ違法な患者引き込み

Posted March. 02, 2002 10:30,   

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昨年末、二重まぶた手術を受ける友だちに付き添って、ソウル江南区狎鴎洞(カンナムグ・アプクジョン)のK整形外科を訪れたOLのイさん(28、京畿道城南市)は、予定していなかった整形手術を受けて後悔している。

友だちを待っていたイさんは「二重まぶたの手術をすればもっとかわいくなる」という同病院の相談室長の誘惑にはまってしまったのだ。イさんは「鼻と二重まぶたの手術を一緒に受ければ300万ウォン(約30万円)にしてあげる」という破格の提案にその場で応じ、手術を決めた。

イさんは「他の病院より少し安かったが鏡を見たら、大して変わった感じがしない。しなくてもいい手術をまるで何かにだまされて慌てて受けてしまったようで悔やんでいる」と話している。

整形外科や形成外科など美容関連の一部の病院で、違法の患者誘致が盛んに行われている。口の達者な相談室長を迎え入れ医療相談を行う所もあれば、相当数の整形外科では「レセプショニスト」と呼ばれる相談職員を置いて患者を誘致している。

▲実態〓ほお骨が出っ張っているファンさん(32、女)は、顔面矯正術を受けたいが、相談室長の口のうまさに、自分の顔を任せるほど信頼できず、まだ手術するかどうか決められずにいる。ファンさんは「医者でもない相談室長と面談するだけで1万ウォンを払わなければならない上に、どの病院でも他の部位まで手術を勧めてくるので、決断するのが容易でなかった」と話している。

このような患者引き込みの実態は、整形外科や形成外科にとどまらない。眼科、皮膚科、泌尿器科など健康保険が適用されない診療科目では、このように患者を引き込むことがすでに普遍化したかのように行われている。

また、インターネット「医療行動購買」や「医療プレゼント」などのコーナーを通じても患者の誘致が行われている。医療行動購買は、整形関連サイトが病院と連携して5人または10人単位で会員を募って紹介し、手術料を10〜30%程度割引するものだ。

最近は毎月会員を抽選してレーシック、鼻の成形、二重まぶた、豊胸等の手術を景品として提供するサイトも続々誕生している。

▲問題点〓このような患者誘致競争は、個人開業の病院が増えるのにつれて、次第に激しくなっている。問題は開業医が増えて病院の患者誘致競争が激しくなったことで、命と直結する医療行為が一般商品のように無分別に売買されていることだ。

しかも共同購買や景品手術は、短時間に多くの部位を手術するため、副作用のリスクがあるうえに、景品手術の場合、ただであるため被害補償を全く受けられない。

保健福祉部医療政策課の関係者は「病院の行き過ぎた広告の洪水の中で、被害を被るのは医学に対して専門知識を持たない患者個人」と指摘した。

美容関連の病院による違法な患者誘致行為について、専門医らも徹底した取り締まりと規制を訴えている。開業医協議会の鞠光植(クク・グァンシク)広報担当理事は「病院の広告について、過度に規制一辺倒である現在の医療法が改正される必要はあるが、現在の整形外科や形成外科など美容関連病院の違法広告と患者の誘い込み行為の実態は、余りにもひどすぎる。政府当局の徹底した取り締まりとともに、開業医自らも医者としての倫理と品位を保つように努力することが求められる」と話している。



金昌源 changkim@donga.com