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「韓国への悪い思いも人権センターが慰めに」来月帰国のアフリカ芸術団

「韓国への悪い思いも人権センターが慰めに」来月帰国のアフリカ芸術団

Posted March. 02, 2003 22:34,   

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「世界のどこでも悪い人はいるものです。しかし、人権センターで過ごしている間、韓国人の暖かい心に接し、今はある程度つらい記憶をなくすことができました」

昨年6月、京畿道(キョンキド)に根拠地を置いている事業主の招待で、公演を行うため韓国を訪れたが、苦労ばかりさせられたアフリカのコートジボアール(象牙海岸)の民族芸術団員10人が、故国に帰る日ばかりを待ち望んでいる。

男性6人、女性4人で、20代が中心の団員たちは、彼らの状況に同情的な仁川(インチョン)の韓国移住労働者人権センターの支援で、4ヵ月間、寝食を提供されており、来月はじめ帰国する予定だ。

彼らは、最近の韓国での「悪い記憶」を振り払い、また帰国に必要な航空チケットを買うための費用を作るため、韓国民族芸術人総連合と民主改革のための仁川市民連体、労働者人権団体などの後援で、公演の準備に余念がない。

彼らは5日午後7時、仁川総合文芸会館の大公演場で「うちへ…」という公演を行う予定。アフリカの民族踊りを披露し、韓国のある芸術団とともに打楽器の合同パフォーマンスなども行う。

コートジボアールの国立伝統芸術学校の正式団員である彼らは、韓国を訪れたときまで、夢をいっぱい抱えていた。アフリカの伝統踊りを韓国人に直接披露し、お金もたくさんもうけて、本国の家族に送金できることを期待していた。

しかし、このような夢は韓国に来てすぐ、見事に破れてしまった。

民族芸術団を率いているノーエル・クエン(42)は「月200ドルをもらって、一日1、2回の公演を行うという条件で、韓国人の事業主に雇われたが、契約とは違って雑役夫のようにもっぱら下働きをさせられた」と主張している。

彼らは、京畿道のある地域で生活して、昨年10月、労働者人権センターの助けで事業主の手から抜け出した。

また彼らは「韓国人の芸術家と公演を一緒にして、すべての痛みを忘れる。悪い韓国人にも会ったが、わたしたちを実子や兄弟のように扱ってくれた韓国人にも多く会ったので、大きな慰めになった」と話している。



朴喜梯 min07@donga.com