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市民の力で惨事食い止めた トンネルでバス転覆

市民の力で惨事食い止めた トンネルでバス転覆

Posted June. 06, 2003 22:13,   

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6日午前、ソウル内部循環道路の洪智門(ホンジムン)トンネル内でバスが転覆し火災が発生、あわや大型事故にという事態が発生した。

事故の起きた瞬間、トンネル内はパニック状態に陥ったが、一部の乗客がバスの窓を割って乗客を待避させ、消火栓を用いで初期消化に出るなど、勇敢な市民精神を発揮して大型事故を食い止めた。

同日午前9時15分ごろ、西大門区(ソデムング)弘恩洞(ホンウンドン)と鐘路区(チョンログ)平倉洞(ピョンチャンドン)をつなぐ洪智門トンネル(長さ1890m)内800m地点で、城山(ソンサン)大橋方向に向かっていた教会のバス(25人乗り)が、前を走っていた乗用車に追突、転覆してトンネルの壁にぶつかり出火するという事故が起きた。この火事でバスは全焼し、乗用車にも火がついた。

乗用車を運転していた金ギョンチョル氏(33)は、「後ろから走ってきたバスが、車の後部にあたり、壁面にぶつかった」と言い、「追突された時に車輪が燃えたのか車が動かなくなり、車から降りてトンネルから逃れた」と付け加えた。

事故による死亡者はいなかったが、バスに乗っていた朴(パク・48・女性)さんなど3人が重傷を負った。また軽い打撲傷や、煙に窒息された軽傷者は、尹(ユン・44・女性)さんなど45人ほど。

火事になり、煙に驚いた乗客らと、すでにトンネルに入っていた車両運転手100人ほどが「大邱(テグ)地下鉄放火惨事」を思い出し、車を置き去りにしてトンネルから脱出するなど、大騒ぎとなった。

特に、事故直後にトンネル内部の電気が消えて換気施設も止まったため、大型惨事につながる可能性が高かった。事故が起きた直後の午前9時19分、トンネル内部の電気が消えが、ソウル市施設管理公団傘下の洪智門トンネル管理所がすぐに発電機を稼動させたため非常灯はついたものの、換気施設は稼動しなかった。換気施設を再稼動して有毒ガスを放出し始めたのは、停電から19分後のことだった。洪智門トンネルと貞陵(チョンルン)トンネルの間にある管理所の職員らが機械室まで駆けつけて遮断機を上げてから再稼動が始まった。管理所側は「停電の原因は不明」と述べた。

事後が発生した直後、消防自動車27台と消防隊員85人が出動して本格的な鎮火作業に取りかかり、火はおよそ40分後に鎮火した。警察は「ハンドル操作が思い通りいかなかった」というバス運転手(66)の供述に基づき、車両異常による事故と判断し、正確な事故経緯を調査中だ。99年に完工した洪智門トンネルは片道3車線の、ソウルで最も長いトンネルだ。



金善宇  sublime@donga.com podragon@donga.com