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混乱続いたソウル市新交通システム

Posted July. 01, 2004 22:47,   

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ソウルの交通システム再編の初日となった1日、ソウル市の準備不足などで交通に相当の混乱が生じた。

地下鉄(国鉄含む)の交通カード端末がきちんと作動せず、同日午前には乗客が無賃乗車するハプニングがあった。また、この日、無料で運行する市内バス以外の広域バスとマウルバスの大半も交通カード端末機の誤作動により、料金を受け取れなかった。

さらに、市内バスの番号が一斉に変更されたため市民が大混乱し、中央バス専用車道の周辺など市内各所で交通渋滞が起きた。

ある交通専門家は、「バスと地下鉄の料金体系を統合する大型プロジェクトであるにもかかわらず、充分な事前チェックがなかった」とし、「交通体系を再編する日にちを無理に合わせようとしたのが問題だ」と指摘した。

▲地下鉄無賃乗車騒動〓この日、出勤時間帯のソウルと首都圏地下鉄駅の計392ヵ所のうち140ヵ所で交通カード端末が作動せず、無賃乗車するハプニングがあった。

会社員の金スンチョル(38・仁川延壽区)さんは、「ただで乗れたので気分が悪くはなかったが、初日から端末に問題があるなんて、これから先どれほど試行錯誤を経るのか心配だ」と話した。

これに対し、新しい交通カードシステムを運営する韓国スマートカードは、新料金システムの関連データを端末に送信する過程で一時的に通信障害と過負荷が発生したためだと説明した。

スマートカード社のシン・ヒョンシク取締役は、「1日午前5時から5時間の間、交通カード端末に誤作動が発生したが、午前11時にはほとんど復旧した」と明らかにした。

ソウルの地下鉄は、先月28日にも1〜4号線の全区間で交通カード端末が作動せず、市民の利用に影響が出たことがある。

▲バス路線の混乱〓出勤にバスを利用しようとした市民は変更した路線や停留所が分からず、右往左往した。停留所では、バスをさんざん待ったあげく、遅くきたバスの運転手に抗議する場面も見られた。

会社員の朴クァンシク(45・高陽市ファジョン洞)さんは、「いつもは9時にファジョン洞を出発したら30分でソウル光化門に着くのに、今日は水色(スセク)まで来るのに1時間30分もかかった」とし、「支線バスも中央バス専用車道を通った方がいいのではないか」と話した。

会社員のクァク・ミヨンさん(29・ソウル瑞草区盤浦洞)は、「家の前のバス停留所から光化門に直行していた43番バス(チャンジ洞〜光化門)の路線が変わり、家の前で緑色のバスに乗って、途中高速ターミナルで青色バスに乗り換えなくてはいけなくなったので、普段より2倍も時間がかかった」と話した。

しかし、江南(カンナム)大路や弥阿路(ミアロ)など、中央バス専用車道制度が実施された区間は、バスの運行スピードがいつもよりずっと早くなったという評価が出ている。

▲準備不足が招いた交通渋滞〓市内各所で道路が混雑し、特に中央バス専用車道の終了地点で渋滞がひどかった。

水色−城山路(ソンサンロ)の場合、中央バス専用車道が高架道路とつながる地点で一度途切れ、車道を変更した後また続いているため、高架道路からくる車と中央車線に進入するバスでごったがえし、運行速度が5〜10kmに減速するなどひどい混雑ぶりを見せた。

そのため、城山大橋方面から高架道路に乗ってきたバスや一般車両は、高架道路の上で30分程度徐行する渋滞が続き、バスに乗った乗客の一部はバスから降りて歩いた。

バス停留所ごとに案内人を配置したが、変更したバス路線のお知らせを配布するだけで、具体的なバスの利用方法と料金計算のしかたを知らず、あまり助けにならなかったという声が出ている。

▲対策〓ソウル市は交通システムの再編初日に発生した問題点に対して、迅速な復旧と改善作業を行い、市民の不便を解消すると発表した。

ソウル市は、バスが長時間来なかったという指摘があった路線に対して予備車両を投入する一方で、オートバイと左折車両による中央バス専用車線への割り込みに対しては取り締まりと啓蒙を実施する計画だ。

ソウル市はまた、中央バス専用車両を走れる支線バスの数を増やし、バスの運行速度を上げる案を検討していると明らかにした。

ソウル市の陰盛稷(ウム・ソンジク)交通政策補佐官は、「実施初日だったので、市民が多くの不便を感じたことと思う」と話し、「交通システム再編の効果があらわれるにはある程度の時間が必要なため、市民に協力を求めたい」と付け加えた。



黃泰勳 車逷昊 beetlez@donga.com run-juno@donga.com