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「地下鉄」、まだ改善されてなかった

Posted January. 04, 2005 22:53,   

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▲主要事業は大半が「進行中」〓ソウル地下鉄に対する消防安全対策事業のうち完了したのは、地下鉄1〜4号線区間は112事業のうち51個、5〜8号線区間は88事業のうち43個で半分ぐらいだ。

しかし、これら事業は大半が対国民安全教育の強化・広報、内部専門家養成教育、勤務綱紀確立および職員意識教育などお金がかからないか、または既設置された施設の性能を確認・点検することだけだ。

費用をかけて駅舎と車両内部に施設を設置しなければならない事業のうち完了したのは、地下鉄1〜4号線の国民防毒マスク購入、消防用懐中電灯などでしかない。

電車椅子など内装材を火に燃えない材質に変えることや、電車の中で乗客が機関士または司令室と通話できるよう客室通信システムを改善する事業など、主要事業は現在進行中か、まだ始まってもいない状態。

ソウル地下鉄の計3508の電車のうち内装材を交替した車両は726台だけだ。

特に、地下鉄1〜4号線は、電車運転室で機関士が乗り場を確認できるよう閉鎖回路(CC)テレビを設置することと、地下鉄3、4号線忠武路(チュンムロ)駅の内装材を交替するなど21事業はまだ始まってもいない。

地方も状況はほぼ変わらない。釜山(プサン)地下鉄は電車内装材交替比率が30%を下回り、大邱(テグ)地下鉄は安全改善事業75件のうち39件だけを終了した。光州(クァンジュ)地下鉄は昨年4月、開通したが、計52の電車のうち12両だけに不燃性内装材を使っている。

仁川(インチョン)地下鉄公社は昨年末まで、4億3000万ウォンを投入して乗り場確認用CCテレビと非常避難通路を設置したが、その他の事業は余裕がなくて始められないでいる状態だ。

▲安全対策事業が遅々としている理由は何か〓このように事業速度が鈍いのは、何より予算が足りないことが最大の原因だ。

3日、地下鉄7号線放火事件で明らかになった中央司令室〜個別駅舎〜電車機関室間の通信が円滑でなかった点は、これまでも問題として指摘されてきたことだ。3カ所を全て無線で通信できるようにする「列車無線通信システム改善」事業は、予算が確保されず棚上げになった状態だ。

ソウル地下鉄公社は、「消防安全対策事業には07年までに、1兆353億ウォンかかると推定される。しかし、公社がそれまでに確保できる資金は、政府支援金と経営改善、新事業で稼げるお金を全部合わせても7350億ウォンぐらい」と発表した。

公社の関係者は、「7350億ウォンで、消防安全対策事業だけでなく老巧化した電車と施設も交替しなければならないので、資金が大いに足りない状態」と言った。

また、地下鉄を正常運行している時は、駅舎と車両改善事業を同時に進めるのが難しいのも、安全対策作りが遅々としている理由の一つだ。

都市鉄道公社の関係者は、「構造物を変える工事を多くしなければならないが、営業時間帯を除けば作業のできる時間が午前1〜4時で、1日に3時間ぐらいしかない」と言った。