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「遺産寄付」運動拡大…寄付保険の利用者も急増

「遺産寄付」運動拡大…寄付保険の利用者も急増

Posted March. 28, 2005 00:21,   

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一生をかけてためた貯めた財産を、社会に還元して去る「遺産寄付」運動が広がっている。

富は社会的生産と交換過程で得られたものだから、一定部分を社会に還元し、その代わりに子供たちには誠実性と道徳性などを受け継がせようという運動が盛り上がっていると言う。

専門家らはこのような変化が、最近深刻さを浮き彫りにしている遺産相続をめぐる殺人などの犯罪や揉め事の根本的な予防策になるものとみている。

27日の「遺産を残さない運動」本部によると、同運動に参加することを約束した会員が最近大きく増えている。同運動は財産を社会に還元し、死去に際して遺産を残さないようにしようというもの。1984年4月3日韓景職(ハン・ギョンジク・逝去)牧師と孫鳳鎬(ソン・ボンホ・現同鄹女子大学総長)ソウル大学教授、金景來(キム・ギョンレ)キリスト教百周年記念事業協議会の事務総長の3人でスタートした。

同運動の加入会員は00年46人、01年37人、02年42人など、毎年40人前後ずつ増えている。03年には66人、昨年は85人も増えた。昨年12月現在の会員は計864人。

会員たちは「財産の3分の1のみ子孫に残し、3分の1は恵まれていない隣人に配り、残りの3分の1は社会福祉施設など、不特定多数のために使用しよう」という運動の趣旨に従うことに誓約して加入する。会員のリストは「自分との約束」という理由で非公開が原則だ。

金事務総長は「8年前逝去したあるガラス工業会社の会長が、奥さん宛に家一軒だけ残し、巨額の財産を社会福祉財団に寄付するなど、会員30人あまりが陰で約束を守って世を去っていった」と述べた。

終身保険の死亡保険金を指定された団体に寄付する寄付保険の利用者たちも増えている。ING生命保険の「愛の保険金」加入者は、01年219人から02年472人、03年1761人、04年2700人と大きく増加している。同保険は、加入者自分が亡くなると、保険金を子供などの家族の代わりに、慈善団体が受け取るようにして加入するものだ。

今まで2件の死亡保険金が国連児童基金(UNICEF・ユニセフ)と白血病小児癌協会にそれぞれ渡された。

同保険に加入したタイツ共同体の崔一道(チェ・イルト)牧師は「あえてお金持ちでなくても、平素こまめに節約して、死後に慈善活動ができるようにする寄付保険が出てうれしい」と述べた。

ユニセフ韓国委員会は、開発途上国の子供たちに対する遺産贈与プログラムを運営している。

同団体の後援者開発部の朴スン部長は「持てる者だけが遺産を贈与できるわけではなく、逆に遺産を他の人に贈与してはじめて『本当の持てる者』になる」と述べた。

00年から「遺産1%分かち合い運動」を繰り広げている美しい財産の李卿賢(イ・キョンヒョン)寄付コンサルティングチーム長は、「遺産の寄付が一握りの人の個人的な決断ではなく、日常的な社会慣行として根ざしていかなくてはならない」と強調した。