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「英語はわかるけど韓国語はわからない」…韓国語教育の危機

「英語はわかるけど韓国語はわからない」…韓国語教育の危機

Posted February. 16, 2006 02:59,   

한국어

「私は若干散漫です。目立ちたがり屋だけど、前に出ることはできません」

「私の夢は技術者だったけど、いまは夢が変わりました」

仁荷(インハ)大学・国語教育科の朴徳裕(パク・ドクユ)教授は昨年12月、ソウルと仁川(インチョン)、忠清南道天安市(チュンチョンナムド・チョンアンシ)の中学6校で行った作文試験の答案を見て嘆いた。

2年生のおよそ200人に、将来の希望をテーマにした作文をさせたところ、正書法通りに書くことができた生徒は2人だけだった。

仁川のある中学校の李某教師(38)は昨年12月、英語の試験問題を採点する際、当惑してしまった。「caterpillar(幼虫)」のつづりと韓国語の意味を書きなさいとしたところ、350人のうち約70%が、英語のつづりは正確に書けたが、韓国語の書き方は間違っていた。

また、13日に仁川のA高校の文学授業では、教師が「地文句の中の登場人物が懐疑的だ」と話すと、生徒の大半がなんの話だか分からない様子だった。

大学でも事情はそれほど変わらない。首都圏・B大学の李某教授(45)は「講義の途中で『群島』という単語を使ったが、3分の2くらいが意味が分からない様子だった。学生の語彙力が足りず、きちんとした授業を行なうのが困難なぐらいだ」と愚痴を言った。

国語学者たちは1997年から、小学校3年生以上の児童に英語を教えて以降、相対的に韓国語教育がいいかげんになった、と指摘する。

現在、全国小学校の30%くらいが、1、2年生に特技・適性の時間に英語を教えている。「裁量授業の時間」の科目を漢字から英語に変える学校も増えた。高校の場合、国語の授業を、大学修学能力試験に備えて、読書・作文を中心に行なって以来、文法教育を手抜きしている。

この現象は、韓国語を学ぶ外国人が増えているのとは対照的だ。韓国教育過程評価院によると、昨年、韓国語能力試験を受けた外国人は25カ国・2万6569人で、04年に比べて51%も増えた。



run-juno@donga.com kchwang@donga.com