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全国覆った最悪の黄砂、8日には今年初の警報発令

全国覆った最悪の黄砂、8日には今年初の警報発令

Posted April. 10, 2006 07:02,   

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強力な黄砂が8日、全国を覆い、今年に入ってから初めて黄砂警報が発令された。全国に発令されていた黄砂特報は9日午前8時、すべて解除されたが、多くの地方で黄砂現象は午後まで続いた。

気象庁は今春、黄砂が2、3回はさらに訪れるとみている。

10日には、全国にわたって降る雨が黄砂の埃を洗い流してくれそうだ。気象庁は同日、ソウルと京畿道(キョンギド)は10〜40、忠清(チュンチョンド)は20〜50mm、慶尚道(キョンサド)、全羅道(チョルラド)、済州道(チェジュド)は30〜60mm程度の降水量をみせ、地域によって80mmの降水量を記録するだろうとの展望した。

▲最悪の黄砂〓8日、ソウルの微細埃の濃度は一時、1㎥当たり2300μgまで上がり普段の20倍を超えた。肉眼で見られる可視距離は1kmで、普段の5分の1以下だった。

今回の黄砂は、幼稚園と小学校が休校する騒ぎがあった2002年3月21日以後、最も強力だったとものと記録された。当時、最大微細埃の濃度は1㎥当たり2778μgだった。

気象庁は同日、平均微細埃の濃度が、済州道を除いた大半の地域で1㎥当たり400〜2370μg水準だったと発表した。

同日、ソウルをはじめ全国各地に今年初の黄砂警報(1時間平均微細埃の濃度が1㎥当たり1000μg以上、2時間以上持続)が出された。

▲黄砂の原因〓気象庁は、今回の黄砂が西側でなく東側で先に観測され、極めて異例だったと発表した。黄砂は主に西北から近づいてきて、中国北京などに先に現われる。しかし、今回の黄砂は満州で発生し、北朝鮮を経て、すぐに韓国地域に下りてきた。

このため予測が困難だっただけでなく、風が弱く、土ぼこりが長時間、韓半島上空にとどまり、その影響力が大きかった。

最近、黄砂発生地である中国内陸の砂漠地域は平年より高温乾燥し、黄砂が頻繁に発生している。

▲黄砂の影響〓黄砂は1〜10μm(1μmは100万分の1m)の大きさの微細埃を多量に含んでいる。黄砂粒子が呼吸器を通じて肺にくっつければ、呼吸器疾患が発生する可能性がある。黄砂はまた、目の粘膜に影響を与えることもある。

しかし黄砂はアルカリ性物質を多く含んでいて酸性雨を中和し、土壌に石灰成分を供給するので、酸性化された土壌を中和する肯定的効果もある。



gaea@donga.com