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「東南アジアの熟練工はVIP労働者」

Posted June. 07, 2006 07:17,   

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韓国の外国人労働者は3D業種で働きながら、雇用主の労働搾取と賃金の未払いなど、劣悪な環境に苦しんでいると一般的に知られている。

しかし、アジア系外国人労働者の地位が変わっている。各企業がこぞって低賃金の非熟練外国人労働者ではなく、高賃金の熟練労働者の確保に乗り出しているためだ。

専門家らは「韓国が外国人の高級熟練労働者を誘致するための全世界的な競争を繰り広げており、外国人労働者への待遇が大きく変わっている」と話している。

▲アジア系A級労働者を確保せよ〓国内各企業が、インド、中国、フィリピン、ベトナム、タイなど、アジア各国を回りながら、A級人材の採用にやっきになっている。これら各企業は、国内および外国企業に彼らを奪われないよう、待遇を画期的に改善している。

国内中堅企業のH社は中国人の熟練労働者を選抜した後、彼らに韓流スターのコンサートを観覧できる機会を与えている。また、肉を食べないインド系の労働者のため、毎食野菜中心に献立を作る企業も現れている。

国内中小企業にアジア系の高級人材だけを専門的に供給するコンサルティング会社も登場した。

▲なぜアジア系か〓国内企業が、相対的に低い賃金で欧米と同レベルの人材を確保できるという点から、アジア系外国人労働者に目を付けている。インドやフィリピン労働者の場合、英語の能力が優れている点も、国内企業が魅力を感じる理由の一つである。

専門技術人材のビザであるE1〜E7のビザで合法的に就職した外国人労働者は、昨年9月現在で2万3314人である。彼らを国家別に分類すると、中国が2457人で最も多く、続いてフィリピン(2465人)、インド(885人)、ロシア(877)の順である。

あるコンピュータ部品会社の人事担当者は「東南アジアに進出した多国籍企業で技術を身に付けた外国人労働者のうち、国内人材よりもその技術水準がはるかに高い場合が多い。各企業が彼らに魅力を感じるのは当然だ」と述べた。

▲教育・住宅問題が核心〓各企業がアジア系A級人材の確保に腐心していることを受け、情報通信部、科学技術部、法務部は、彼らの入国における便宜を図るために、ITカード、ゴールドカードなど、各種の出入国便宜制度を取り入れているが、それでも外国人労働者の入国手続きは1ヶ月以上かかるのが実情である。

企業の実務者らは、アジア系高級人材の需給のためには、何よりも住宅と教育問題の解決が先行すべきだと口をそろえる。



mint4a@donga.com dell@donga.com