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中国外交官が飲酒測定を拒否…8時間30分の徹夜対峙

中国外交官が飲酒測定を拒否…8時間30分の徹夜対峙

Posted December. 14, 2006 07:27,   

한국어

中国大使館の外交車両が、警察の飲酒取り締まりと身分確認に応じず、車のドアと窓を閉めたまま、異例にも8時間30分もの間、道路で対峙した。

外交官車両に乗った中国人たちは、現場に来た韓国外交通商部の職員に対して、運転手の身分だけを明らかにした。警察は、外交部の身元保証によって、同車両を帰宅させた。

中国大使館と韓国外交通商部は今回の事件について、「外交官免責特権に対する韓国警察と中国外交官の解釈が異なったことによるハプニング」と説明した。

しかし外交街では、今回の事件について、他に事情があるのではないかという疑問が提起されている。

当時、車両に身分を明らかにできない人物が、重要な任務を帯びて韓国を訪問していたのではないか、という観測だ。

警察庁のある関係者は、「中国側が、外交官の身分証さえ見せていたなら、警察は飲酒取り締まりをせず車両を帰宅さえたのに、窓を閉めて8時間30分も対峙した状況は、理解できない」と話した。

●誰が乗っていたのか

警察は12日午後9時50分頃、ソウル西大門区大峴洞(ソデムンク・テヒョンドン)の梨花(イファ)女子大学正門前の道路で、「外交OOOO」のナンバープレートをつけたシルバーのソナタに対して、他の車と同様、飲酒測定を要求した。

しかし、同車両の運転手は、窓すら開けなかった。警察は、パトカーで同車両の前を塞いで対峙した。

午後11時頃、中国大使館の職員が現場に駆けつけた。「ジュネーブ条約(ウィーン条約を誤認)を見ろ」と言って、外交官の免責特権を主張した。さらに、韓国外交通商部の職員が13日午前5時頃、現場に来て運転手の身分を確認するまで、警察は車両の中にいる人物を確認できなかった。

警察は、外交部職員が「私が身分を確認したので、間違いがあった場合、外交部が責任を負う」と述べた後、車を帰宅させた。

外交部は13日、同車両の運転手について、中国大使館三等書記官のチャン氏と明らかにした。また、中国大使館側は、「チャン氏のほかの人物については、確認できない」とだけ述べた。警察はまだ、同乗者を確認できていない状態だ。

●免責特権論議

中国大使館職員が主張した「免責特権」に対しても議論が起こっている。

まず、自分の身分を隠したまま、免責特権を主張することができないということだ。警察関係者は、「韓国の道路での飲酒取り締まりで、身分確認を拒否するなら、犯罪(飲酒)の容疑を十分に認めることができる」とし、「免責特権があっても、外交官であることを確認した後に発生するものだ」と述べた。

これに対し、中国大使館は繰り返し、「身分確認をした」と述べ、「混乱した状況で、誤解があった」と明らかにした。

次に、ウィーン条約上、「駐在国法律順守の義務」と「外交官の免責特権」が相反するということだ。

外交通商部は13日、「外交官の免責特権と駐在国の法令順守は相反する面があり、相反する場合にどのように解釈するかは、国ごとに少しずつ異なる」としたうえで、「韓国警察が身分証の提示を要求することは正当な措置であり、身分証を提示すれば、帰宅処分をした後、行政措置を取ることができる」と述べた。



dnsp@donga.com