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村人全員が6年間禁煙に成功 康津郡サンダン村

村人全員が6年間禁煙に成功 康津郡サンダン村

Posted January. 19, 2007 03:01,   

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保健所のソン・ミスク健康増進係長(48・女)が、「元気でいらっしゃるかどうか、血圧を測り、また禁煙している方たちに感謝の意を表したいと思って参りました」と話すや、李氏は「私たちのためにやったことだ。感謝だなんて…」と言って笑った。

27世帯、61人が暮らしているサンダン村は、6年間の禁煙記録を更新している「ウェルビーング村」だ。

タバコをくわえて農作業の慰めとしている農民の姿は、村のどこにも、見ることが出来なかった。

村の男性たちは、2000年までは40〜50年以上タバコを吸ってきた愛煙家だった。40年以上を喫煙してきた朴ボングン氏(81)など3、4人が1998年に禁煙に成功したのをきっかけに、禁煙の風が吹き始めた。

一時は宝物のように大事にしていた灰皿をなくし、「喫煙しているところを見られたら罰金1000ウォン」、「ただでタバコの受け渡しをしない」、「祭日や慶弔事の際、部外者には喫煙を認めない」など、一定の禁煙ルールを決めた。

そんななか愛煙家で有名だったチャン氏(88)が喉頭ガンで声帯除去手術を受け、話せなくなると、禁煙キャンペーンはさらに加速された。

タバコなき村づくりは01年1月に実を結んだ。周りの人にいやみを言われても屈せずタバコを手から離さなかった「最後のヘビー・スモーカー」の朴ヒョンス氏(60)が、40年以上吸ってきたタバコを止めて、禁煙の列に合流したからだ。

朴氏は「村で『嫌われ者』にならないために禁煙した」とし、「これまで口の中にタンがでて、大変苦労したが、禁煙してからは咳も出ないし、何より朝起きたらすっきりしている」と語った。

康津郡(カンジングン)は禁煙記録を3年間更新してきたサンダン村に04年、念願の事業費として1000万ウォン支援した。住民は同費で古びた町の共同倉庫を補修し、公民館にマッサージ機などの健康装備を購入した。

オ・ジュイク村長(63)は、「禁煙補助剤を使ったり、保健所で実施する禁煙教育を受けたりせず、タバコを止めたと言っても、誰も信じようとしない」とし、「住民の間から『これからは禁酒に挑戦してみよう』という話が出るほどだ」と話した。

康津郡ではこれまで3つの村が禁煙にチャレンジしたが、いずれも失敗に終わった。20人が禁煙を始めた康津邑ソンヒョン村は、昨年3月から8ヵ月以上約束を守ったが、昨年11月、一人の住民が路地で手にタバコを持っているところを、保健所の職員が目にしてそれまでの努力が水の泡となった。



shjung@donga.com